10 か月の男児。体重増加不良を主訴に母親に連れられて来院した。在胎40 週、出生体重2,980 g。母乳栄養で1 日8…
F問題 第49問
10 か月の男児。体重増加不良を主訴に母親に連れられて来院した。在胎40 週、出生体重2,980 g。母乳栄養で1 日8 回哺乳している。生後6 か月から離乳食を開始したが嫌がって食べようとしない。嘔吐と下痢はみられない。身長70 cm、体重9,100 g。体温36.8 ℃。脈拍120/分、整。呼吸数32/分。顔貌は正常。胸部に異常所見を認めない。腹部は平坦で、肝・脾は触知しない。患児の成長曲線(別冊No. 7)を別に示す。母親へ説明する対応方針で適切なのはどれか。
- (1)蜂蜜を与える。
- (2)母乳を中止する。
- (3)心配ないと伝える。
- (4)人工乳を追加する。
- (5)離乳食の前に母乳を与えないように指導する。
正答 (5)
正答は (5)。離乳食の前に母乳を与えないように指導する、が適切です。
成長曲線では、身長は平均付近を保っていますが、体重は生後4〜5か月までは平均より上を順調に増えていたのが、6か月以降は増え方が鈍り、パーセンタイル(SD)の線を横切るように平均に近づいています。離乳食を嫌がって食べず、1日8回の母乳に頼っている状態です。母乳を飲んで満腹のまま離乳食の時間になると、食べる意欲がわきません。離乳食の前には母乳を与えず、空腹の状態で離乳食をあげ、母乳はその後に与えるよう指導します。10か月では、離乳食を1日3回にしていく時期です。
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【ほかの選択肢】
(1) 蜂蜜を与える 誤り
1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症の危険があるので与えません
(2) 母乳を中止する 誤り
母乳を続けながら、離乳食を進めることができます
(3) 心配ないと伝える 誤り
体重の増え方が鈍っており、離乳の進め方の指導が必要です
(4) 人工乳を追加する 誤り
乳汁を増やすと、さらに離乳食を食べなくなります
【あわせて】
母乳栄養の乳児では、鉄やビタミンDが不足しやすいことにも注意し、離乳食から補うようにします。
出典:2024年(令和6年) 医師国家試験 問49(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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