25 歳の女性。突然の動悸、発汗、呼吸困難および窒息感の出現を主訴に来院した。1 か月前、車を運転中に主訴が出現したため…
D問題 第49問
25 歳の女性。突然の動悸、発汗、呼吸困難および窒息感の出現を主訴に来院した。1 か月前、車を運転中に主訴が出現したため病院を受診し、血液検査、心電図検査および胸部エックス線撮影を受けたが異常は指摘されなかった。その後も、自宅で静養中に同様の症状が5 回あったため、外出を控えるようになっている。受診時、意識は清明、受け答えもしっかりしている。仕事は在宅でしているという。治療薬はどれか。
- (1)α遮断薬
- (2)抗コリン薬
- (3)抗ヒスタミン薬
- (4)ドパミン受容体遮断薬
- (5)選択的セロトニン再取込み阻害薬〈SSRI〉
正答 (5)
正答は (5)。選択的セロトニン再取込み阻害薬〈SSRI〉です。
突然の動悸、発汗、呼吸困難、窒息感が繰り返し起こり、身体の検査では異常がありません。予期しないパニック発作を繰り返し、「また起こるのではないか」と外出を控えるようになっているので、パニック症(広場恐怖を伴う)と考えます。薬物療法の第一選択はSSRIで、効き始めるまで数週間かかります。認知行動療法(発作の仕組みを学び、避けている場面に少しずつ慣れる)もよく効きます。即効性のあるベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、依存のおそれがあるため短い期間にとどめます。
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【ほかの選択肢】
(1) α遮断薬 誤り
高血圧や前立腺肥大症の薬です
(2) 抗コリン薬 誤り
過活動膀胱やParkinson症状などに使います。動悸を悪化させる
ことがあります
(3) 抗ヒスタミン薬 誤り
アレルギーの薬で、パニック症には効きません
(4) ドパミン受容体遮断薬 誤り
統合失調症などに使う抗精神病薬で、パニック症の基本の治療ではありません
出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問49(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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