フェーン現象について正しいものはどれか。…
航空気象 第8問
フェーン現象について正しいものはどれか。
- (1)山脈の風上側で気流が強制上昇させられ、その後、この気流が山脈を越して吹き降りるとき、下降した気流が強制上昇前の気温より高く乾燥する現象
- (2)山地を吹き超える風が吹くとき、吹き上げられる空気塊が飽和に達し、雲を生じ雨雪を降らせながら水蒸気量を減らすことで軽くなり、更に自力で上昇し続ける現象
- (3)日中、山の斜面は日射で加熱されて、その斜面に接する空気は、斜面から離れた同じ高さの空気よりも高温になり浮力を受けて上昇し斜面をはい上がる風が吹く現象
- (4)夜間、山の斜面で放射冷却が起こり、その斜面に接する空気は、斜面から離れた同じ高さの空気よりも低温になり負の浮力により、斜面を流れ下る風が吹く現象
正答 (1)
正答は (1)。正しいのはこれです。
フェーン現象は、山を越えた気流が風下側に吹き降りるとき、山を越える前より高温で乾燥した空気になる現象です。風上側で上昇する空気が飽和すると、雲ができて雨や雪を降らせ、凝結熱を出しながら湿潤断熱減率(100mあたり約0.5℃)でゆっくり冷えます。水蒸気を失った空気は、風下側では乾燥断熱減率(100mあたり約1℃)で昇温しながら下降するので、元の高さに戻ったときには前より高温・乾燥になります。
【ほかの選択肢】
(2) 風上側で空気塊が飽和して雲を生じ、上昇を続ける過程を述べたもので、山を越えて吹き降りる気流が高温・乾燥になるフェーン現象の説明ではありません 誤り
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(3) 日中、日射で暖められた斜面に沿って吹き上がる風で、谷風(斜面上昇風)の説明です 誤り
(4) 夜間、放射冷却で冷えた斜面に沿って流れ下る風で、山風(斜面下降風)の説明です 誤り
【航空での注意】
フェーンが起こるような強い風が山を越えるときは、風下側で山岳波や乱気流が起こりやすくなります。山の風下側を低い高度で飛ぶときは、下降気流にも注意します。
出典:令和2年7月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問8(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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