セットリング・ウィズ・パワーに陥りやすい飛行状態の記述で誤りはどれか。…
航空工学(回転翼) 第14問
セットリング・ウィズ・パワーに陥りやすい飛行状態の記述で誤りはどれか。
- (1)低速かつ急角度の降下中、不用意に速度を減少させたとき。
- (2)オートローテーションのパワーリカバリー訓練時に、フレアー高度が高すぎ、コレクティブ・ピッチ・レバーの使用が遅れ、対気速度ゼロに近い速度で降下する状態になったとき。
- (3)80ktで巡航中、低G状態になるほどサイクリック・スティックを前方へ操作したとき。
- (4)対気速度ゼロ又はゼロ付近で300ft/min以上の降下率でパワーオンの降下をするとき。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
セットリング・ウィズ・パワー(ボルテックス・リング状態)は、パワーをかけたまま、前進速度がほとんどない状態で降下し、ロータが自分の吹き下ろしの中へ沈み込んで、ブレードの周りに渦の輪ができる状態です。80ktで巡航している状態は前進速度が十分にあり、ロータは吹き下ろしの外へ出ていくので、この状態にはなりません。サイクリックを前へ押して低G状態になるのは、マスト・バンピングなどの危険につながる操作です。
【ほかの選択肢】
(1) 低速で急角度の降下をしているときに不用意に速度を減らすと、降下率が大きいまま前進速度がなくなり、陥りやすくなります 正しい
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(2) パワーリカバリーでフレアーの高度が高すぎ、コレクティブの操作が遅れて対気速度ゼロ近くでパワーをかけながら降下すると、陥りやすくなります 正しい
(4) 対気速度ゼロ付近で300ft/min以上の降下率のパワーオン降下は、典型的な条件です 正しい
【起こりやすい3条件】
前進速度が転移揚力の速度より遅い
降下率がおよそ300ft/min以上
エンジンのパワーをかけている
回復は、サイクリックで前進速度を付けて渦から抜け出すのが基本です。コレクティブを上げると、かえって状態が悪くなります。
出典:令和4年1月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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