地球の熱収支及び熱収支の一時的・局所的アンバランスによって生ずる気温の変化について誤りはどれか。…
航空気象 第2問
地球の熱収支及び熱収支の一時的・局所的アンバランスによって生ずる気温の変化について誤りはどれか。
- (1)地球の公転と公転軌道面に対する地球の地軸の傾きによる地球に入射する太陽放射の増減により気温の季節変化が生じている。
- (2)地球が球体であるがゆえに低緯度では太陽光の入射角が小さく、高緯度ほど入射角が大きくなる。単位面積あたりの入射エネルギーは入射角が大きいほど大きいので低緯度では低温、それに比べて高緯度は高温になる。
- (3)気温の日変化は太陽放射の入射エネルギーと、地表面から出て行く地球放射エネルギーによって支配される。入射エネルギーは日出とともに増加していき正午頃に最大となり、その後減少して日没でゼロになる。一方、地球放射は太陽放射のような極端な変化はない。地球の自転による日出没により気温の日変化が生じている。
- (4)大気は太陽放射(可視光線)を通しやすく、地球放射(赤外線)は通しにくい性質があり、そのため大気下層が暖められ対流圏では高度が増すにつれて気温が下がる。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
地球が球体なので、低緯度ほど太陽は高く昇り、光が地面に垂直に近い角度で当たります。同じ太さの光の束が狭い面積に集まるので、単位面積あたりの入射エネルギーは低緯度ほど大きく、高緯度ほど小さくなります。そのため低緯度は高温、高緯度は低温です。(2) は「低緯度では低温、高緯度は高温」と結論が逆になっていて誤りです。
【ほかの選択肢】
(1) 地球が地軸を傾けたまま公転するので、季節によって太陽の高さと日照時間が変わり、入射する太陽放射が増減します。これが気温の季節変化の原因です 正しい
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(3) 太陽放射は日の出から増えて正午ごろ最大になり、日没でゼロになりますが、地球放射は昼夜を通して大きくは変わりません。この差が自転による気温の日変化を生みます 正しい
(4) 大気は可視光線(太陽放射)を通しやすく、赤外線(地球放射)を吸収しやすいので、まず地表が暖まり、その熱で下層の大気が暖められます。そのため対流圏では高度とともに気温が下がります 正しい
【熱の南北の偏り】
低緯度は受け取る熱が出ていく熱より多く、高緯度は少なくなります。この偏りをならすために、大気と海洋が熱を高緯度へ運んでいます。偏西風や低気圧・高気圧の動きも、この熱の輸送の一部です。
出典:令和4年11月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空気象 問2(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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