移動式クレーンの使用に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。…
関係法令 第22問
移動式クレーンの使用に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)地盤が軟弱であるため移動式クレーンが転倒するおそれのある場所においては、原則として、移動式クレーンを用いて作業を行ってはならない。
- (2)移動式クレーンを用いて作業を行うときは、移動式クレーンの運転者及び玉掛けをする者が当該移動式クレーンの定格荷重を常時知ることができるよう、表示その他の措置を講じなければならない。
- (3)原則として、移動式クレーンにより、労働者を運搬し、又は労働者をつり上げて作業させてはならない。
- (4)つり上げ荷重0.5t以上の移動式クレーンについては、厚生労働大臣が定める規格(基準)又は安全装置を具備したものでなければ使用してはならない。
- (5)油圧を動力として用いる移動式クレーンの安全弁については、原則として、つり上げ荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力で作用するように調整しておかなければならない。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
油圧を動力として用いる移動式クレーンの安全弁は、つり上げ荷重ではなく、最大の定格荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力以下で作用するように調整しておかなければなりません。
「つり上げ荷重」と「相当する圧力で」の二つが誤りです。
【ほかの選択肢】
(1) 地盤が軟弱で転倒するおそれのある場所では、原則として
作業を行ってはならない 正しい
(2) 運転者及び玉掛けをする者が定格荷重を常時知ることができる
よう、表示その他の措置を講じる 正しい
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(3) 原則として、労働者を運搬し、またはつり上げて作業させては
ならない 正しい
(4) つり上げ荷重0.5t以上のものは、厚生労働大臣の定める規格
または安全装置を具備したものでなければ使用できない 正しい
【なぜ「定格荷重」で調整するのか】
つり上げ荷重は、いちばん有利な条件での最大値
その圧力まで逃がさない設定にすると、作業半径を大きくした状態では定格荷重をこえても弁が働きません。実際に使ってよい上限で効かせるため、定格荷重を基準にします。
【「以下で」であるわけ】
ちょうどその圧力でしか効かないのでは、余裕がない
設定値を下回るところで作動してもかまいません。条文は上限を定めています。
【「最大の」と付いているわけ】
定格荷重は、作業半径やジブ長さによって変わる
そのうちのいちばん大きい値を基準にします。もっと小さい値で調整すると、正規の作業まで止まってしまいます。
【安全弁が効く仕組み】
つり荷が重いほど、油圧回路の圧力が高くなる
定格荷重に相当する圧力で弁が開けば、それ以上の荷は持ち上がりません。圧力の側から過負荷を止める仕掛けです。
出典:移動式クレーン運転士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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