次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。[  ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号か…

無線工学B 無線工学B A-17

次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。[  ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[  ]内には、同じ字句が入るものとする。(1) 基地局から送信された電波は、陸上移動局周辺の建物などによるマルチパス環境下で、反射、回折され、定在波を生じ、この定在波中を移動局が移動すると、受信波の電界強度にフェージングが発生する。この変動は瞬時変動といわれ、[A]に従う。一般に、周波数が高いほど、また移動速度が速いほど変動が速いフェージングとなる。(2) 瞬時変動の数十波長程度の区間での中央値を[B]中央値といい、基地局からほぼ等距離の区間内の[B]中央値は、対数正規分布則に従い変動し、その中央値を[C]中央値という。[C]中央値は、移動局の基地局からの距離をd とおくと、一般にXd ⁻α で近似される。ここで、X 及びα は、送信電力、周波数、基地局及び移動局のアンテナ高、建物高等によって決まる。(3) 一般に、移動局に到来する多数の電波の到来時間に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、[D]フェージングを生じる。狭帯域伝送の場合には、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生じることになる。多数の到来波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは伝搬遅延プロファイルと呼ばれ、多重波伝搬理論の基本特性の一つである。

正答 (3)
正答は (3)。瞬時変動はレイリー分布に従い、数十波長の中央値が短区間中央値、その中央値が長区間中央値で、遅延の差は周波数選択性フェージングを生みます。 瞬時変動 多数の反射波・回折波が重なるので、包絡線はレイリー分布に従います 短区間中央値 瞬時変動を数十波長の区間でならした値(建物の陰などで対数正規分布の変動をします) 長区間中央値 ほぼ等距離の区間の短区間中央値の中央値で、距離 d に対して Xd⁻α で表されます 周波数選択性フェージング 到来時間の差によって帯域内の周波数ごとに振幅と位相の変わり方が違い、高速デジタル伝送で波形ひずみの原因になります
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【ほかの選択肢】 (4) (5) 瞬時変動は指数分布則ではなくレイリー分布則です 誤り (1) (2) (5) 短区間と長区間が逆です 誤り (2) (4) 跳躍性フェージングは電離層伝搬で起こるもので、ここには当たりません 誤り

出典:2026年(令和8年)1月期 第一級陸上無線技術士 無線工学B A-17(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ

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