次の記述は、対流圏伝搬の電波通路について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。…
無線工学B 無線工学B A-15
次の記述は、対流圏伝搬の電波通路について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- (1)標準大気中では、上方にふくらむような弧を描く電波通路となる。
- (2)接地形ラジオダクトが発生したとき、電波がラジオダクト内で屈折し大地方向へ曲げられ、大地で反射されることを繰り返すような電波通路が生じる。
- (3)等価地球半径を用いて作られた地形断面図(見通し図)の上では、電波通路を直線として描くことができる。
- (4)標準大気中で、ある高さから放射された直接波の球面大地上における最も長い伝搬距離は、同じ高さから見た幾何光学的な見通し距離より短い。
- (5)伝搬路の途中に山がある場合、電波が尾根や頂上付近で大地方向に曲げられる電波通路がある。
正答 (4)
正答は (4)。標準大気では電波が地面の方へ曲がるので、直接波の届く距離は幾何学的な見通し距離より長くなります。「短い」が誤りです。
標準大気の屈折率は高さとともに小さくなるので、電波は少しずつ下向きに曲がり、上方にふくらむ弧を描きます。このため電波の見通し距離は、地球の半径を4/3倍(等価地球半径)にしたときの見通し距離と同じになり、幾何学的な見通し距離より約15%長くなります。
【ほかの選択肢】
(1) 標準大気では、上方にふくらむ弧を描きます 正しい
(2) 接地形ラジオダクトでは、ダクト内での屈折と大地での反射を繰り返して進みます 正しい
(3) 等価地球半径で描いた断面図では、電波通路を直線で描けます 正しい
(5) 山の尾根や頂上付近で回折して、大地の方へ曲がる通路があります 正しい
出典:2026年(令和8年)7月期 第二級陸上無線技術士 無線工学B A-15(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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