次の記述は、図に示す方向性結合器を用いて導波管回路の定在波比(SWR)を測定する方法について述べたものである。[ ]内…
無線工学A 無線工学A 〔24〕
次の記述は、図に示す方向性結合器を用いて導波管回路の定在波比(SWR)を測定する方法について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。(1) 主導波管の①からマイクロ波電力を加え、②に被測定回路、③に電力計Ⅰ、④に電力計Ⅱを接続したとき、副導波管の出力③には反射波に[A]した電力が、副導波管の出力④には進行波に[A]した電力が得られる。(2) 電力計Ⅰ及び電力計Ⅱの指示値がそれぞれM1〔W〕及びM2〔W〕であるとき、反射係数Γ は[B]で表される。また、SWR は、(1+Γ ) / (1-Γ ) により求められる。
正答 (2)
正答は (2)。
【結論】
図の方向性結合器は、主導波管と副導波管の間に λg/4 離れた二つの結合孔があります。
A ①から②へ進む進行波は、二つの孔から副導波管に漏れます。④の向きへ進む成分は通路の長さがそろって強め合い、③の向きへ進む成分は往復で λg/2 の差が生じて打ち消し合います。そのため④には進行波に比例した電力、③には②側から戻ってくる反射波に比例した電力が出ます
B 電力計Ⅰ(③)の指示 M1 が反射波、電力計Ⅱ(④)の指示 M2 が進行波に比例します。反射係数は電圧(電界)の比なので、電力の比の平方根をとって
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Γ = √(M1/M2)
となります
したがって「比例・√(M1/M2)」の (2) です。SWR はこの Γ を使って (1+Γ)/(1-Γ) で求めます。
【誤りの選択肢】
(4) (5) 副導波管の出力は、進行波・反射波の電力に反比例ではなく比例します
(1) (4) √(M2/M1) は進行波を分子にしており、1より大きくなってしまいます。反射係数は0〜1の値です
(3) √((M1-M2)/M1) は反射係数の式ではありません
【関連する知識】
整合がとれて反射がないとき(M1=0)は Γ=0、SWR=1 です。全反射のとき(M1=M2)は Γ=1 で、SWR は無限大になります。
出典:2025年(令和7年)10月期 第一級陸上特殊無線技士 無線工学A 〔24〕(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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