次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号か…
無線工学A 無線工学A 〔21〕
次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) 基地局から送信された電波は、移動局周辺の建物などにより反射、回折され、定在波を生じ、この定在波の中を移動局が移動すると受信波にフェージングが発生する。一般に、周波数が[A]ほど、また移動速度が速いほど変動が速いフェージングとなる。(2) さまざまな方向から反射、回折して移動局に到来する多数の電波の到来時間(伝搬遅延時間)に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、周波数選択性フェージングを生じる。伝送帯域が[B]場合は、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生じる。受信点に到来する電波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは、[C]と呼ばれる。
- (1)A: 低い B: 広い C: M 曲線
- (2)A: 低い B: 狭い C: 遅延プロファイル
- (3)A: 高い B: 広い C: M 曲線
- (4)A: 高い B: 広い C: 遅延プロファイル
- (5)A: 高い B: 狭い C: 遅延プロファイル
正答 (5)
正答は (5)。
【結論】
A 移動局が定在波の中を動くと受信レベルが変動します。周波数が高いほど波長が短く、定在波の山と谷の間隔が短くなるので、同じ速さで動いても変動が速くなります(高い)
B 遅延時間の差によるひずみは、伝送帯域が狭ければほとんど問題になりません。高速デジタル伝送のように帯域が広いと、帯域内の周波数ごとに振幅と位相の変わり方が違い、波形ひずみが生じます(狭い)
C 横軸に遅延時間、縦軸に各到来波の受信レベルをとって表したものを遅延プロファイルといいます
【誤りの選択肢】
解説の続きをみる続きを閉じる
(1) (2) 周波数が低いほど波長が長く、フェージングの変動は遅くなります
(1) (3) (4) 伝送帯域が広いほど、周波数選択性フェージングの影響を受けやすくなります。影響がほとんどないのは帯域が狭い場合です
(1) (3) M曲線は、修正屈折示数(M)を高さに対して描いた図で、ラジオダクトの発生などを調べるのに使います。到来波の遅延時間の分布を表すものではありません
【関連する知識】
移動による変動の速さの目安は最大ドップラー周波数 fD=v/λ(v:移動速度)で、周波数が高く速度が速いほど大きくなります。
出典:2026年(令和8年)6月期 第一級陸上特殊無線技士 無線工学A 〔21〕(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
「無線工学A」のほかの問題
- 2025年(令和7年)10月期 無線工学A 〔21〕次の記述は、図に示す極超短波(UHF)帯の見通し距離内における受信電界強度のハイトパター
- 2026年(令和8年)2月期 無線工学A 〔10〕次の記述は、一般的なデジタル変調方式における量子化等について述べたものである。[ ]内
- 2026年(令和8年)2月期 無線工学A 〔21〕次の記述は、等価地球半径について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。
- 2026年(令和8年)10月期 無線工学A 〔7〕次の記述は、図に示すFET について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい
- 2026年(令和8年)10月期 無線工学A 〔18〕次の記述は、垂直偏波で用いる一般的なコーリニアアレーアンテナについて述べたものである。こ
- 2025年(令和7年)10月期 無線工学A 〔5〕次の記述は、半導体及び半導体素子について述べたものである。このうち正しいものを下の番号か
スポンサーリンク

