78 歳の男性。心不全患者の左室流入血流速波形と計測値(別冊No. 5)を別に示す。…
午前 第25問
78 歳の男性。心不全患者の左室流入血流速波形と計測値(別冊No. 5)を別に示す。この波形はどれか。
- (1)正常パターン
- (2)弛緩障害パターン
- (3)偽正常化パターン
- (4)拘束パターン
- (5)判定不可能
正答 (4)
正答は (4)。この波形は拘束パターンです。
【計測値の読み方】
E 波高 150 cm/s、A 波高 34 cm/s なので、
E/A = 150 ÷ 34 ≒ 4.4
E 波減速時間(DcT)は128 ms です。
E/A が2を大きく超え、E 波の減速時間が短い(150 ms 程度より短い)のが拘束パターンの特徴です。左室の拡張能が強く障害され、左房圧が高くなっています。そのため僧帽弁が開くと同時に血液が勢いよく流れ込み(E 波が高い)、硬い左室の中の圧がすぐ上がって流入が急に止まります(減速時間が短い)。心房が収縮するころには左室にほとんど入る余地がなく、A 波は小さくなります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 正常パターン 若い健常者では E/A が1〜2程度で、減速時間も正常(およそ160〜240 ms)です。78歳の高齢者では、正常でも E/A は1未満になるのがふつうです 誤り
(2) 弛緩障害パターン E/A が0.8以下に下がり、減速時間は長くなります(およそ200 ms を超える)。この図とは逆の形です 誤り
(3) 偽正常化パターン E/A が0.8〜2の間で、正常と見分けにくい形です。E/A 約4.4、減速時間128 ms のこの波形は当てはまりません 誤り
(5) 判定不可能 E 波と A 波がはっきり分かれて記録されているので、判定できます 誤り
【まとめ(拡張障害が進む順)】
弛緩障害(E/A 低下、DcT 延長)→ 偽正常化 →
拘束型(E/A 2以上、DcT 短縮)
出典:2023年(令和5年) 臨床検査技師国家試験 問25(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午前」のほかの問題
- 2024年(令和6年) 第24問超音波検査で誤っているのはどれか。
- 2024年(令和6年) 第57問内分泌機能を有するのはどれか。
- 2024年(令和6年) 第90問令和2(2020)年度傷病分類別医科診療医療費が最も多いのはどれか。
- 2025年(令和7年) 第24問脳波(別冊No. 5)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- 2025年(令和7年) 第57問アミロイドの染色法はどれか。
- 2025年(令和7年) 第90問以下は日本国憲法第25 条の条文である。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営
スポンサーリンク


