補体系の検査結果を以下に示す。考えられるのはどれか。…
午前 第85問
補体系の検査結果を以下に示す。考えられるのはどれか。
- (1)関節リウマチ
- (2)膜性増殖性糸球体腎炎
- (3)全身性エリテマトーデス
- (4)溶連菌感染後急性糸球体腎炎
- (5)遺伝性血管性浮腫〈遺伝性血管神経性浮腫〉
正答 (5)
正答は (5)。考えられるのは遺伝性血管性浮腫です。
【結果の見方】
CH₅₀ と C4 が低下しているのに、C3 と C1q は基準範囲内です。そして C1-INH(C1 インヒビター)の活性が低下しています。
C1-INH は、活性化した C1(C1r・C1s)を抑える蛋白です。遺伝性血管性浮腫ではこれが足りないので、C1s が抑えられずにC4 と C2 を分解し続け、C4 が下がります。一方で C3 まで反応が進むことは少なく、C3 は保たれます。C1-INH の不足でブラジキニンが増え、顔や喉頭、腸管に発作的なむくみが起こります。
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【ほかの選択肢】
(1) 関節リウマチ 補体は正常か、炎症で高めのことが多く、C1-INH の活性は低下しません 誤り
(2) 膜性増殖性糸球体腎炎 C3 が低下する(持続する低補体血症)のが特徴です 誤り
(3) 全身性エリテマトーデス 免疫複合体で古典経路が活性化され、C3・C4・C1q がそろって低下します 誤り
(4) 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 主に第二経路が活性化され、C3 が低下し、C4 は保たれることが多いのが特徴です 誤り
出典:2024年(令和6年) 臨床検査技師国家試験 問85(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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