60 歳の男性。Alzheimer 型認知症。若いころから日曜大工が趣味で、本棚や花壇などを作っていた。1 年前から食事…
午後 第19問
60 歳の男性。Alzheimer 型認知症。若いころから日曜大工が趣味で、本棚や花壇などを作っていた。1 年前から食事をしたことを忘れるようになった。最近、置き忘れた財布を「盗まれた」などと言い、家庭内でのトラブルが多くなり精神科を受診して入院となった。作業療法導入時、「ここは学校ですか。私は仕事がありますので帰ります」と言い、作業療法室内を歩き回り、他の患者に対する怒声や暴言が観察された。この時期の作業療法士の対応で優先すべきなのはどれか。
- (1)患者の言動を厳しく叱責する。
- (2)職業リハビリテーションを導入する。
- (3)場の雰囲気に馴れるように援助する。
- (4)本棚作りなどの木工作業を導入する。
- (5)記憶力の改善を目的とした活動を導入する。
正答 (3)
正答は (3)。場の雰囲気に馴れるように援助することを優先します。
Alzheimer 型認知症で、作業療法室を学校と思い、「仕事があるので帰る」と歩き回り、他の患者に怒声をあげています。見当識障害があり、慣れない場所への不安や混乱が行動に表れていると考えられます。導入の時期は、本人が安心して過ごせるよう、穏やかに関わって場や人に馴れてもらうことが最優先です。
【ほかの選択肢】
(1) 厳しく叱ると、不安や混乱、興奮を強める 誤り
(2) 職業リハビリテーションは、病状や年齢からみて目標として適切でない 誤り
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(4) 木工は以前の趣味だが、刃物や工具を使う作業で、落ち着かない導入の時期には危険がある。場に馴れてから検討する 誤り
(5) 記憶力そのものの改善を目指す活動は、導入の時期に優先する目的ではない 誤り
出典:2023年(令和5年) 作業療法士国家試験 問19(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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