次の記述のうち,この段階でB精神保健福祉士が考えた関わりの内容として,適切なものを1 つ選びなさい。…

精神保健福祉の原理 第27問

〔事例〕会社を定年退職したAさん(60 代後半)は,昨年妻を事故で亡くし,一人息子(30代)と二人で暮らしている。息子は仕事でのトラブル等が重なり,自宅にひきこもって3 年になる。Aさんは息子を一度強く叱責し拒絶されてからは話し掛けることもできなくなり,息子を心配しながら一人で家事を担い,日々を過ごしていた。最近Aさんは生活の中で年齢を感じることが増え,自分に何かあったら息子はどうなるだろうとの思いから,県のホームページで見付けたひきこもり地域支援センター(以下「センター」という。)に電話をかけた。息子とうまく関係を築けず拒絶されているように感じること,3 年もひきこもっている息子の将来についての心配などをAさんはしっかりした口調で話した。電話を受けたB精神保健福祉士はその話を傾聴し,Aさんをねぎらい,センターとして関わりたいことを伝え,情報を整理した。センターの対応に安堵したAさんは,B精神保健福祉士とであれば息子のことについて進展を得られるように感じ,時折センターに出向くようになった。そのうちAさんは,いつまでこの状態が続くのか,自分の息子だけなぜこうなのかなど,悩みを具体的に語るようになった。そこでB精神保健福祉士は,センターで行われている「ひきこもり家族の会」(以下「家族会」という。)への参加をAさんに勧めた。家族会に参加したAさんは,そこでの学びからセンターに行った感想を添えたメッセージや「名刺の人が話をしてみたいそうだ」とB精神保健福祉士の名刺を添えたセンターのチラシを台所のテーブルに置くようになった。息子はそれらを夜中に台所で読んでいるようだった。ある日,B精神保健福祉士のところに電話がかかってきた。B精神保健福祉士は,その名前からAさんの息子からであることに気付いた。Aさんの息子は,仕事も続かず,職場でも家でも誰ともうまくやれないこと,学生時代もそうだったことなどを語った。次の記述のうち,この段階でB精神保健福祉士が考えた関わりの内容として,適切なものを1 つ選びなさい。

正答 (5)
正答は (5)。適切なのはこれです。 ひきこもっていた息子が、初めて自分から電話をかけてきた段階です。まずは息子との信頼関係を築くことが何より大切です。「無知の姿勢」(ノット・ノウイング)は、援助者が先入観や専門的な見立てを押し付けず、「あなたのことを教えてほしい」という姿勢で本人の語りに耳を傾けるものです。本人が自分の経験の専門家として語ることを尊重し、関係を作ります。 【ほかの選択肢】 (1) 外出の場面を設定するのは、関係ができる前の段階では早すぎ、 本人の負担になります。 誤り (2) 当事者の会の立ち上げを促すのは、初めて電話をかけてきた
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段階での関わりとして負担が大きすぎます。 誤り (3) 職業評価の提案は、本人の状態や希望を聞く前で、早すぎます。 誤り (4) 本人は父親への気持ちの伝え方を相談しているわけではなく、 SSTを行う段階でもありません。 誤り

出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

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