事例を読んで,成年後見の開始がAさんに及ぼす影響に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
権利擁護を支える法制度 第42問
事例を読んで,成年後見の開始がAさんに及ぼす影響に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。〔事 例〕Aさん(30 歳)は,交通事故の被害に起因する高次脳機能障害で判断力が著しく低下し生活が困難となったので,親族のBさんが成年後見開始の審判の申立てをすることとなった。Aさんは,この審判によって自分にどのような影響が及ぶのかを心配している。
- (1)Aさんは当然に国政の選挙権を失うこととなる。
- (2)Aさんは当然に公務員になることができなくなる。
- (3)Aさんは当然に社会福祉法人の理事になることができなくなる。
- (4)Aさんは当然に株式会社の役員になることができなくなる。
- (5)上記1 から4 までの記述はいずれも不適切である。
正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。
(1)〜(4) はいずれも、かつては成年被後見人の権利を制限する
規定がありましたが、いまは廃止されています。
・選挙権:2013年の公職選挙法の改正で回復しました。
・公務員、社会福祉法人の理事などの欠格条項:2019年の「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律」で一律の欠格条項が削除され、心身の状態を個別に審査する規定に改められました。
・株式会社の取締役:2019年の会社法の改正で欠格事由から削除されました。
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したがって、成年後見の開始によって「当然に」これらの資格を失うことはなく、(1)〜(4) はいずれも不適切です。
【あわせて覚える】
成年後見の開始で変わるのは、主に財産管理と契約の場面です。
成年被後見人がした法律行為は、日用品の購入など日常生活に関する行為を除いて、取り消すことができます。
出典:社会福祉士国家試験 第37回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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