67 歳の女性。下顎左側智歯部の腫脹を主訴として来院した。半年前から自覚していたが、疼痛がないためそのままにしていたとい…
C問題 第59問
67 歳の女性。下顎左側智歯部の腫脹を主訴として来院した。半年前から自覚していたが、疼痛がないためそのままにしていたという。触診で軽度の圧痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 23A)、エックス線画像(別冊No. 23B)、CT(別冊No. 23C)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 23D)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- (1)含歯性囊胞
- (2)エナメル上皮腫
- (3)歯原性角化囊胞
- (4)腺性歯原性囊胞
- (5)動脈瘤様骨囊胞
正答 (1)
正答は (1)。埋伏した下顎左側智歯の歯冠を包む単房性の透過像で、裏打ち上皮は薄い非角化重層扁平上皮なので、含歯性囊胞です。
【見るところ】
パノラマX線画像Bで、下顎左側の智歯が下顎枝の方向に埋伏し、その歯冠を囲む境界明瞭な単房性の透過像があります。CT(C)では下顎枝の中に膨らむ単房性の病変で、皮質骨は薄くなっています。H-E染色像(D)では、数層の薄い重層扁平上皮が線維性の囊胞壁を裏打ちし、角化はありません。
含歯性囊胞は埋伏歯の歯冠を、歯頸部で付着して包むのが特徴です。
【ほかの選択肢】
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(2) エナメル上皮腫は多房性が多く、組織はエナメル器に似た胞巣や網状の上皮なので 誤り
(3) 歯原性角化囊胞は錯角化した表面と柵状の基底細胞が特徴なので 誤り
(4) 腺性歯原性囊胞は上皮に粘液細胞や腺管様の構造があるので 誤り
(5) 動脈瘤様骨囊胞は血液を入れた腔と多核巨細胞が特徴で、上皮の裏打ちがないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問59(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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