9 歳の女児。右側顎関節雑音を主訴として来院した。1 年前から右側顎関節部の開口時のクリック音を自覚するようになったとい…
C問題 第89問
9 歳の女児。右側顎関節雑音を主訴として来院した。1 年前から右側顎関節部の開口時のクリック音を自覚するようになったという。咀嚼筋に圧痛はなく、最大開口量は45 mm である。初診時の口腔内写真(別冊No. 37A)と両側顎関節部MRI(別冊No. 37B)を別に示す。まず行うのはどれか。1 つ選べ。
- (1)咬合調整
- (2)矯正歯科治療
- (3)NSAIDs の投与
- (4)スプリント療法
- (5)セルフケアの指導
正答 (5)
正答は (5)。痛みも開口制限もない、復位を伴う関節円板前方転位のクリックなので、まず病態を説明してセルフケアを指導します。
【見るところ】
MRI(B)の右側では、閉口時に関節円板が下顎頭の前方にずれ、開口時には下顎頭の上に戻っていると読めます。左側は閉口時も開口時も円板が正しい位置にあります。
右側の顎関節円板障害(復位性、Ⅲa型)です。咀嚼筋の圧痛はなく、最大開口量も 45 mm と保たれ、困っているのは音だけです。顎関節症の初期の対応は、元に戻せる保存的な方法から始め、まず病態の説明と、硬いものや大きな開口を避ける、頰杖をしないなどのセルフケアを指導します。
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【ほかの選択肢】
(1) 咬合調整は歯を削る元に戻せない処置で、顎関節症の初期には行わないので 誤り
(2) 矯正歯科治療も元に戻せない治療で、クリックを治す目的では行わないので 誤り
(3) 痛みがないので、NSAIDs は要らないので 誤り
(4) 痛みも開口制限もない段階で、まず行うのはセルフケアの指導なので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問89(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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