24 歳の女性。下顎右側中切歯の動揺を主訴として来院した。咬頭嵌合位で1にフレミタスがみられた。初診時の口腔内写真(別冊…
B問題 第29問
24 歳の女性。下顎右側中切歯の動揺を主訴として来院した。咬頭嵌合位で1にフレミタスがみられた。初診時の口腔内写真(別冊No. 8A)とエックス線画像(別冊No. 8B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。まず行うのはどれか。2 つ選べ。
- (1)咬合調整
- (2)根面被覆
- (3)矯正歯科治療
- (4)口腔清掃指導
- (5)スケーリング
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。
【見るところ】
A:下顎右側中切歯が唇側へ飛び出して、上顎の前歯と逆の被蓋になっています。その歯の唇側の歯肉は退縮して根面が見え、歯頸部にプラークと歯石が付いています。
B:エックス線画像で、下顎右側中切歯の周りの歯槽骨がやや吸収しています。
表:下顎右側中切歯と側切歯の唇側に3〜4 mmのポケットとプロービング時の出血があり、右側中切歯の動揺度は1です。
歯肉の炎症(プロービング時の出血)とプラーク・歯石の付着があります。歯周治療ではまず、炎症の原因であるプラークを取り除く歯周基本治療から始めます。患者自身にプラークを落としてもらう口腔清掃指導と、歯石を取るスケーリングをまず行います。咬頭嵌合位でのフレミタスや歯の位置の異常には、炎症が落ち着いてから、咬合の調整や矯正歯科治療を検討します。
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【ほかの選択肢】
(1) 咬合調整 早期接触がある場合は歯周基本治療の中で行うこともあるが、この症例の主な問題は歯の位置の異常で、削っても解決しない。まず炎症を除く 誤り
(2) 根面被覆 歯周外科の処置で、炎症が落ち着き、歯の位置を整えてから考える 誤り
(3) 矯正歯科治療 歯の位置の改善は必要だが、炎症がある状態で歯を動かすと歯周組織の破壊が進む。歯周基本治療が先 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問29(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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