10 歳の女児。下顎右側第一小臼歯の位置異常を主訴として来院した。齲蝕治療を始める際に撮影したエックス線画像で指摘された…
C問題 第45問
10 歳の女児。下顎右側第一小臼歯の位置異常を主訴として来院した。齲蝕治療を始める際に撮影したエックス線画像で指摘されたという。自覚症状はない。診察の結果、Dを抜歯してバンドループを装着することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 14A)とエックス線画像(別冊No. 14B)を別に示す。装置装着までの治療過程を示す。浸潤麻酔→ラバーダム装着→①→②→③→④→⑤→技工操作→装置装着(後日)③に入るのはどれか。1 つ選べ。ただし、①~⑤はa~eのいずれかに該当する。
- (1)抜 歯
- (2)印象採得
- (3)バンド試適
- (4)ラバーダム撤去
- (5)コンポジットレジン修復
正答 (3)
正答は (3)。バンド試適です。
【見るところ】
エックス線画像(別冊No. 14B)では、下顎右側第一乳臼歯(D)の下にある第一小臼歯の歯胚が傾いて位置しています。口腔内写真(別冊No. 14A)では、乳歯に齲蝕や修復の跡がみられ、下顎咬合面観で D の歯冠は暗く変色しています。エックス線画像では、D の根の間(根分岐部)から後続の第一小臼歯の歯胚の上にかけて透過像があり、D の感染による病変が疑われます。
D を抜歯して後続の第一小臼歯の萌出を促し、そのあいだの空隙をバンドループで保ちます。この症例の手順は次のとおりです。
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浸潤麻酔→ラバーダム装着→①コンポジットレジン修復(齲蝕の処置をラバーダム下で行う)→②ラバーダム撤去→③バンド試適(支台歯にバンドを合わせる)→④印象採得(バンドを付けたまま)→⑤抜歯→技工操作→装置装着(後日)
バンドの試適と印象採得を抜歯の前に済ませると、抜歯窩からの出血で印象がじゃまされません。抜歯する歯は模型の上で削り取ってループを製作します。浸潤麻酔が効いているうちに最後に抜歯します。
【ほかの選択肢】
(1) 抜歯 印象採得の後の⑤ 誤り
(2) 印象採得 バンド試適の後の④ 誤り
(4) ラバーダム撤去 修復の後の②。バンドの試適と印象はラバーダムを外してから行う 誤り
(5) コンポジットレジン修復 ラバーダム装着の直後の① 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問45(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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