85 歳の男性。口蓋粘膜の疼痛を主訴として来院した。8 年前から上顎全部床義歯を使用しているという。来院時の口腔内写真(…
C問題 第46問
85 歳の男性。口蓋粘膜の疼痛を主訴として来院した。8 年前から上顎全部床義歯を使用しているという。来院時の口腔内写真(別冊No. 15A)、義歯の写真(別冊No. 15B)及び適合試験後の義歯の写真(別冊No. 15C)を別に示す。まず行うべき対応はどれか。2 つ選べ。
- (1)培養検査
- (2)抗菌薬の投与
- (3)義歯の清掃指導
- (4)ティッシュコンディショニング
- (5)副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
正答 (1)(3)
正答は (1)と(3)。培養検査と義歯の清掃指導です。
【見るところ】
来院時の口腔内写真(別冊No. 15A)では、口蓋の粘膜の、義歯床に覆われる範囲がびまん性に赤くなっています。義歯の粘膜面(別冊No. 15B)には、汚れや沈着物が全体に付いています。適合試験の結果(別冊No. 15C)では、適合試験材が全体に薄く広がり、大きな不適合はみられません。
義歯床の下の粘膜が、床の形どおりに赤くなる義歯性口内炎です。義歯の清掃不良でカンジダ(Candida albicans)などの微生物が床の表面で増えることが主な原因です。義歯の適合には大きな問題がないので、まず培養検査でカンジダを確かめ、義歯の清掃(義歯用ブラシでの機械的清掃と義歯洗浄剤)と、夜間は義歯を外すことを指導します。カンジダが確かめられたら抗真菌薬を使います。
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【ほかの選択肢】
(2) 抗菌薬の投与 原因の多くは真菌(カンジダ)で、抗菌薬は効かない。かえって菌交代でカンジダを増やすこともある 誤り
(4) ティッシュコンディショニング 不適合な義歯で粘膜が傷んだときの処置。この義歯は適合に大きな問題がない 誤り
(5) 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布 カンジダの感染を悪くするおそれがある 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問46(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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