67 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。3 日前に激しい痛みを認めたが、昨日から軽減してきたと…
C問題 第65問
67 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。3 日前に激しい痛みを認めたが、昨日から軽減してきたという。軽度の打診痛があるが自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 25A)とエックス線画像(別冊No. 25B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。6に行うのはどれか。2 つ選べ。
- (1)歯根分割
- (2)歯肉切除
- (3)感染根管治療
- (4)歯根尖切除法
- (5)ヘミセクション
正答 (3)(5)
正答は (3)と(5)。感染根管治療とヘミセクションです。
【見るところ】
口腔内写真(別冊No. 25A)では、6 の頰側の歯肉が限局して赤く腫れています。エックス線画像(別冊No. 25B)では、6 には全部金属冠と根管充塡材があり、近心根の周囲に根尖付近まで及ぶ骨の透過像があると読めます。遠心根の周りの骨は比較的保たれています。歯周組織検査では、6 の近心が舌側9 mm・頰側8 mm と深く、出血があり、動揺度は1 です。ほかの部位は浅くなっています。
根管治療済みの歯で、近心根に根尖性歯周炎と歯周の骨欠損が重なった病変があり、急性の症状(激しい痛み・腫れ)が起きた後です。まず感染根管治療(再根管治療)で根管の感染を取り除きます。近心根は支持組織が大きく失われているので、保存の難しい近心根を歯冠ごと分割して抜去し、遠心根を残すヘミセクションを行います。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 歯根分割 ルートセパレーション。2根とも残して分けた後に個別に補綴する方法で、支持の失われた近心根を残すことになる 誤り
(2) 歯肉切除 仮性ポケットを除く処置で、骨欠損のある真性ポケットには適さない 誤り
(4) 歯根尖切除法 根尖部の病変に対する外科的歯内療法。歯冠側まで及ぶ骨欠損は治らない 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問65(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「C問題」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 第43問上顎左側中切歯抜去後にブリッジによる補綴処置を行った。支台歯形成後の口腔内写真(別冊No
- 2023年(令和5年) 第72問52 歳の男性。上顎左側第一小臼歯の冠が外れたことによる咀嚼困難を主訴として来院した。ク
- 2025年(令和7年) 第10問デブリードマンの目的はどれか。1 つ選べ。
- 2025年(令和7年) 第43問7 歳の男児。左下の奥歯が生えてこないことを主訴として来院した。Eは4 歳ころに生え始め
- 2025年(令和7年) 第75問機能性反対咬合の改善によって小さくなるのはどれか。1 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第15問唾石に接する導管でみられる変化はどれか。1 つ選べ。
スポンサーリンク



