13 歳の男子。咬み合わせの異常を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 26A)、口腔内写真(別冊No. 2…
C問題 第66問
13 歳の男子。咬み合わせの異常を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 26A)、口腔内写真(別冊No. 26B)及びエックス線画像(別冊No. 26C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。正しい所見はどれか。2 つ選べ。
- (1)骨格性Ⅱ級
- (2)上顎前歯の唇側傾斜
- (3)5 4 2の先天欠如
- (4)2 3 4の先天欠如
- (5)4の先天欠如
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。上顎右側の第二小臼歯・第一小臼歯・側切歯(5 4 2|)の先天欠如と、上顎左側の側切歯・犬歯・第一小臼歯(|2 3 4)の先天欠如です。
【見るところ】
顔面写真(別冊No. 26A)では、側貌は直線型に近く、下顔面の高さがやや短くみえます。口腔内写真(別冊No. 26B)とパノラマエックス線画像(別冊No. 26C)では、上顎の右側に乳臼歯が残り、その下に後継の小臼歯の歯胚がなく、右側の側切歯もありません。上顎の左側でも、側切歯・犬歯・第一小臼歯の永久歯(歯胚)が見当たりません。一方、下顎右側の第一小臼歯は萌出しています。
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セファロ分析(図)では、FH 平面に対する下顎下縁平面角と下顎角が小さく(ローアングル)、ANB 角・SNA 角・SNB 角は平均の範囲にあります。下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸傾斜角(IMPA)は小さく、FMIA は大きい、つまり下顎前歯が舌側に傾いています。FH 平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角はほぼ平均です。
多数歯の先天欠如は、歯を支える歯槽骨の発育が悪く、ローアングルで前歯が舌側に傾く(下顔面が短い)形態を伴いやすいとされます。永久歯の先天欠如は、エックス線画像で歯胚(歯冠の石灰化)がないことで判断します。
【ほかの選択肢】
(1) 骨格性Ⅱ級 ANB 角は平均の範囲で、骨格性Ⅰ級 誤り
(2) 上顎前歯の唇側傾斜 FH 平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角はほぼ平均で、唇側傾斜はない 誤り
(5) 4| の先天欠如 下顎右側第一小臼歯は萌出している 誤り
【歯式の読み方】
表示では歯式の上下の線が欠けていますが、紙面の (3) は「5 4 2」の下に線(上顎右側)、(4) は「2 3 4」の下に線(上顎左側)、(5) は「4」の上に線(下顎右側)です。
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問66(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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