52 歳の男性。上顎左側第一小臼歯の冠が外れたことによる咀嚼困難を主訴として来院した。クラウンは数年前に装着し、1 週前…
C問題 第72問
52 歳の男性。上顎左側第一小臼歯の冠が外れたことによる咀嚼困難を主訴として来院した。クラウンは数年前に装着し、1 週前に脱離したという。4 は垂直打診に反応を示す。患者は金属色の見えない歯冠修復を希望している。初診時の口腔内写真(別冊No. 29A、B)とエックス線画像(別冊No. 29C)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。4 への前処置と修復法の組合せで適切なのはどれか。1 つ選べ。
- (1)挺 出 4 オールセラミッククラウン
- (2)挺 出 4 コンポジットレジンクラウン
- (3)抜 歯 ③4 ⑤ レジン前装冠ブリッジ
- (4)抜 歯 ③4 ⑤ オールセラミックブリッジ
- (5)歯冠長延長 4 オールセラミッククラウン
正答 (4)
正答は (4)。上顎左側第一小臼歯は歯根が縦に割れていて残せないので、抜歯して金属の見えないオールセラミックブリッジにします。
【見るところ】
表では、上顎左側第一小臼歯の頰側中央だけに 8 mm の深いポケット(出血あり)があり、垂直打診にも反応します。写真(A・B)では、クラウンが外れて歯根の断面が露出しています。エックス線画像(C)では根管充塡のある失活歯です。
失活歯で1か所だけ狭く深いポケットがあるのは、歯根の垂直破折の典型です。垂直破折した歯は保存が難しく抜歯します。患者は金属色の見えない修復を希望しているので、両隣を支台にしたオールセラミックのブリッジを選びます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 破折した歯根を挺出しても保存できないので 誤り
(2) 同じく挺出で保存できず、残す前提の修復は成り立たないので 誤り
(3) レジン前装冠は裏側や歯頸部に金属が見え、希望に合わないので 誤り
(5) 歯冠長延長も歯を残す処置で、垂直破折には使えないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問72(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「C問題」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第17問疾患の治療を目的に使用した医療機器が原因と考えられる重篤な副作用が発生した。医薬品、医療
- 2025年(令和7年) 第48問下顎大臼歯部から下顎枝に及ぶ波動を伴う顎骨囊胞に対して開窓術を行う目的はどれか。2 つ選
- 2025年(令和7年) 第78問上顎前歯部にレジン前装ブリッジを製作することとした。口腔内で支台歯とフレームワークの適合
- 2024年(令和6年) 第16問成人と比べて小児で高値を示すのはどれか。1 つ選べ。
- 2024年(令和6年) 第47問従来型グラスアイオノマーセメント修復の処置内容と目的の組合せで正しいのはどれか。2 つ選
- 2024年(令和6年) 第79問26 歳の男性。左側頰部の腫脹を主訴として来院した。左側耳下腺乳頭の後方部に可動性、弾性
スポンサーリンク




