下顎前歯部の歯肉退縮を主訴として来院した8 歳児の口腔内写真(別冊No. 24A)とエックス線画像(別冊No. 24B)…
D問題 第74問
下顎前歯部の歯肉退縮を主訴として来院した8 歳児の口腔内写真(別冊No. 24A)とエックス線画像(別冊No. 24B)を別に示す。考えられる原因はどれか。1 つ選べ。
- (1)過剰歯
- (2)口呼吸
- (3)弄舌癖
- (4)外傷性咬合
- (5)下唇小帯肥厚
正答 (4)
正答は (4)。外傷性咬合です。
【見るところ】
口腔内写真(別冊No. 24A)の正面観では、下顎の切歯の1本が唇側に傾いて上顎の切歯より前に出て咬み合う、1歯の反対咬合(交叉咬合)になっており、その歯の唇側の歯肉が退縮しています。パノラマエックス線画像(別冊No. 24B)では、混合歯列期で、歯の数・歯胚に大きな異常はありません。
反対の関係で咬み合う下顎切歯は、閉口のたびに上顎の切歯に押されて唇側へ傾き、唇側の薄い歯槽骨と歯肉に過大な力がかかって、歯肉が退縮します。早期接触による外傷性咬合です。早めに前歯の被蓋を治すことで、歯肉の退縮の進行を防ぎます。
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【ほかの選択肢】
(1) 過剰歯 画像に過剰歯はみられない 誤り
(2) 口呼吸 上顎前歯部の歯肉炎(歯肉の腫れ)の原因になるが、1歯の限局した歯肉退縮の原因ではない 誤り
(3) 弄舌癖 前歯の唇側傾斜や開咬の原因になる 誤り
(5) 下唇小帯肥厚 小帯が歯肉辺縁近くに付いて引っ張ると歯肉退縮の原因になるが、この症例では1歯の反対咬合が明らか 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問74(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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