42 歳の女性。上顎右側中切歯の動揺を主訴として来院した。3 年前から気付いていたが2 週前から動揺が大きくなってきたと…

A問題 第56問

42 歳の女性。上顎右側中切歯の動揺を主訴として来院した。3 年前から気付いていたが2 週前から動揺が大きくなってきたという。歯周基本治療後に1に歯周外科手術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No. 21A)と歯周基本治療後の口腔内写真(別冊No. 21B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。適切なのはどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第56問の写真(1/2)歯科医師 2024年(令和6年) 第56問の写真(2/2)
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。 【見るところ】 A:エックス線画像で、上顎右側中切歯の近心に、根尖側まで及ぶ垂直性(くさび状)の骨欠損があります。 B:歯周基本治療の後で、歯肉の炎症は落ち着いています。 表:再評価時、右側中切歯の近心のプロービング深さは唇側6 mm・口蓋側8 mmで、どちらもプロービング時の出血があり、動揺度は1です。 歯周基本治療の後も、近心に深い歯周ポケットと垂直性の骨欠損(骨縁下欠損)が残っています。この骨欠損を回復させる歯周組織再生療法の適応です。選択肢では、骨欠損部に骨や骨補塡材を入れる骨移植術と、歯周組織の再生を促す FGF-2 製剤(トラフェルミン)の応用があたります。
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【ほかの選択肢】 (2) 歯肉切除術  骨縁上ポケットの術式で、骨縁下欠損は治せない。前歯では歯肉が下がって見た目も悪くなる 誤り (3) 結合組織移植術  歯肉退縮の根面被覆や、歯肉の厚みを増すための術式 誤り (4) 歯肉弁側方移動術  隣から歯肉弁をずらして露出した根面をおおう術式 誤り 【歯周組織再生療法の材料】 エナメルマトリックスタンパク質(エムドゲイン)、FGF-2 製剤(リグロス)、骨移植(自家骨・骨補塡材)、GTR 法(遮断膜)。

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問56(厚生労働省 公表)出典元ページ

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