上顎両側中切歯の歯冠補綴を行うこととした。前処置中の口腔内写真(別冊No. 3A、B)を別に示す。この前処置の目的はどれ…

B問題 第24問

上顎両側中切歯の歯冠補綴を行うこととした。前処置中の口腔内写真(別冊No. 3A、B)を別に示す。この前処置の目的はどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第24問の写真
正答 (3)(5)
正答は (3)と(5)。 【見るところ】 A:上顎の両側の中切歯は歯冠を失った残根で、根管にフックを付け、両隣の歯に固定したワイヤーとゴムで引っ張っています。 B:残根を引き出したあと、歯の周りの歯肉に縫合糸がかかっています。 歯肉縁下まで崩れた残根を、矯正の力でゆっくり引き出す歯の挺出(エクストルージョン)です。支台歯の周りの健全な歯質を歯肉縁より上に出すことで、 (3) 補綴装置が健全な歯質を帯状にかかえ込むフェルール(1.5〜2 mm程度の高さが目安とされる)を確保でき、歯根の破折を防げる
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(5) 歯槽骨頂から修復物の辺縁までに、生物学的幅径(骨縁上組織付着、約2 mm)と歯肉溝の分のすき間がとれ、歯肉の炎症や骨の吸収を防げる 挺出に合わせて歯周組織も引き上げられないよう、歯の周りの線維を切る処置(線維切断術)を併用することがあります。 【ほかの選択肢】 (1) 歯髄除去  すでに根管処置された残根で、挺出の目的ではない 誤り (2) 歯根長の延長  骨の中の歯根は短くなる(歯冠歯根比はむしろ悪くなる) 誤り (4) 支台歯平行性の確保  歯を傾けて平行にする処置ではない 誤り

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問24(厚生労働省 公表)出典元ページ

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