顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 35)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。…
C問題 第89問
顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 35)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- (1)歯根囊胞
- (2)含歯性囊胞
- (3)単純性骨囊胞
- (4)鼻口蓋管囊胞
- (5)歯原性角化囊胞
- (6)術後性上顎囊胞
- (7)石灰化歯原性囊胞
正答 (7)
正答は (7)。石灰化歯原性囊胞です。
【見るところ】
囊胞の壁の上皮の基底層には、背の高い円柱状の細胞が柵状に並んでいます(エナメル芽細胞に似た細胞)。その上の層には、核が抜けて輪郭だけが残った、好酸性(ピンク色)の大きな細胞(幻影細胞〈ghost cell〉)がたくさん集まっています。
エナメル芽細胞に似た基底細胞をもつ上皮と、幻影細胞の集まり(石灰化することがある)が、石灰化歯原性囊胞の特徴です。7択の中でこの組み合わせを示すのは石灰化歯原性囊胞だけです。
【ほかの選択肢】
(1) 歯根囊胞 非角化の重層扁平上皮と炎症のある壁。幻影細胞はない 誤り
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(2) 含歯性囊胞 歯冠を包む薄い非角化の重層扁平上皮 誤り
(3) 単純性骨囊胞 上皮の裏打ちがない 誤り
(4) 鼻口蓋管囊胞 重層扁平上皮や多列線毛円柱上皮で裏打ちされ、壁に神経・血管を含む 誤り
(5) 歯原性角化囊胞 錯角化した薄い重層扁平上皮で、基底細胞は柵状に並ぶが幻影細胞はない 誤り
(6) 術後性上顎囊胞 多列線毛円柱上皮(上顎洞の粘膜の上皮)で裏打ちされる 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問89(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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