41 歳の女性。上顎左側前歯と小臼歯部の審美不良を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたがそのままにしていたとい…
A問題 第64問
41 歳の女性。上顎左側前歯と小臼歯部の審美不良を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたがそのままにしていたという。角化歯肉の幅は上顎左側犬歯において1 mm 程度である。歯周基本治療後の再評価時の口腔内写真(別冊No. 19A)とエックス線画像(別冊No. 19B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。適切な治療法はどれか。1 つ選べ。
- (1)結合組織移植術
- (2)歯肉剝離搔爬術
- (3)遊離歯肉移植術
- (4)両側乳頭弁移動術
- (5)歯肉弁根尖側移動術
正答 (1)
正答は (1)。結合組織移植術です。
【見るところ】
口腔内写真(19A)では、上顎左側の側切歯・犬歯・第一小臼歯に、歯肉退縮で歯根が露出しています。エックス線画像(19B)では、歯間部の歯槽骨の吸収は目立ちません。表では、プロービングの深さは2〜3 mmで、動揺もありません。
歯周ポケットはなく、歯間部の骨・歯肉が保たれた、複数の歯にわたる歯肉退縮です。審美の改善を目的に根面を被覆するには、口蓋から採った結合組織を移植し、歯肉弁を歯冠側へ移動するなどして覆う結合組織移植術が適しています。角化歯肉の幅(犬歯で1 mm程度)を増やすこともできます。
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【ほかの選択肢】
(2) 歯肉剝離搔爬術 深い歯周ポケットや骨欠損の治療。ポケットはない 誤り
(3) 遊離歯肉移植術 角化歯肉の幅を増やすのには向くが、移植片の色が周りと合わず、審美が求められる部位の根面被覆には向かない 誤り
(4) 両側乳頭弁移動術 隣り合う歯間乳頭を寄せる方法で、1歯の狭い退縮に用いる 誤り
(5) 歯肉弁根尖側移動術 ポケットをなくす方法で、歯根の露出がさらに増える 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問64(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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