75 歳の男性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。3 か月前に自覚し、徐々に増悪してきたという。10 年前に人工…

A問題 第67問

75 歳の男性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。3 か月前に自覚し、徐々に増悪してきたという。10 年前に人工弁置換術を受けており、5 年前から血液透析を受けているという。ワルファリンカリウムを服用している。診察の結果、下顎左側第一大臼歯の抜去を行うこととした。初診時の腕の写真(別冊No. 20A)とエックス線画像(別冊No. 20B)を別に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2025年(令和7年) 第67問の写真
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。PT-INRの確認と透析翌日の抜歯です。 【見るところ】 腕の写真(20A)では、前腕の皮静脈が太く蛇行して盛り上がり、穿刺の痕と皮下出血があります。透析用の内シャント(動静脈瘻)のある腕です。 (1) ワルファリンは続けたまま抜歯し、抜歯の前(できれば当日)に PT-INRを測って、3.0以下であることを確認します。 (2) 血液透析ではヘパリンなどの抗凝固薬を使うので、その効果が 残る透析当日を避け、非透析日(透析の翌日)に抜歯します。 【ほかの選択肢】
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(3) 左上腕での血圧測定  シャントのある腕(この症例では左腕と考えられる)で血圧を測るとシャントが閉塞するおそれがあり、反対の腕で測る 誤り (4) ワルファリンカリウムの休薬指示  休薬すると血栓塞栓症の危険が高まる。人工弁置換後の患者では特に危険。続けたまま抜歯し、局所の止血を確実に行う 誤り (5) 抜歯後からのアモキシシリン水和物投与  人工弁は感染性心内膜炎の高リスクで、抗菌薬は処置の前(約1時間前)に投与する 誤り

出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問67(厚生労働省 公表)出典元ページ

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