46 歳の女性。硬口蓋の腫脹を主訴として来院した。2 週前に自覚したが自発痛はないという。左側硬口蓋に境界明瞭な膨隆を認…
A問題 第64問
46 歳の女性。硬口蓋の腫脹を主訴として来院した。2 週前に自覚したが自発痛はないという。左側硬口蓋に境界明瞭な膨隆を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 20A)、エックス線画像(別冊No. 20B)、脂肪抑制造影MRI T1 強調像(別冊No. 20C)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 20D)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- (1)口蓋膿瘍
- (2)多形腺腫
- (3)粘表皮癌
- (4)腺房細胞癌
- (5)腺様囊胞癌
正答 (3)
正答は (3)。粘液を含む細胞と扁平上皮様の細胞・中間細胞が混ざって増えているので、粘表皮癌です。
【見るところ】
A:左側の硬口蓋に、境界のはっきりした半球状の膨隆があります。
C:脂肪抑制造影 MRI で、硬口蓋の左側に造影される腫瘤があります。
D:好酸性の細胞質を持つ扁平上皮様の細胞と中間細胞のシートの中に、淡く明るい粘液を含んだ大きな細胞(粘液産生細胞)が散らばっています。
粘表皮癌は唾液腺の悪性腫瘍で最も多く、小唾液腺では口蓋に好発します。粘液産生細胞・類表皮細胞・中間細胞の3種類の細胞からなるのが特徴です。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 口蓋膿瘍 炎症細胞と壊死物が主で、腫瘍細胞の増殖はみられないので 誤り
(2) 多形腺腫 上皮と粘液腫様・軟骨様の間質が混ざる良性腫瘍なので 誤り
(4) 腺房細胞癌 好塩基性の顆粒を持つ腺房細胞に似た細胞からなるので 誤り
(5) 腺様嚢胞癌 小型の細胞が篩状(スイスチーズ様)に並ぶので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問64(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「A問題」のほかの問題
- 2024年(令和6年) 第65問78 歳の男性。歯の喪失による咀嚼困難と審美不良を主訴として来院した。診察の結果、インプ
- 2025年(令和7年) 第9問シスプラチンで生じやすいのはどれか。1 つ選べ。
- 2025年(令和7年) 第34問フェイスボウを用いて半調節性咬合器に装着した研究用模型から得られる情報はどれか。2 つ選
- 2025年(令和7年) 第67問75 歳の男性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。3 か月前に自覚し、徐々に増悪
- 2024年(令和6年) 第9問高齢者の医療の確保に関する法律によって規定されている「特定健康診査・特定保健指導」で対策
- 2024年(令和6年) 第35問40 歳の女性。左側頰部の疼痛を主訴として来院した。1 週前に自転車で転倒し、顔面を強打
スポンサーリンク



