10 歳の女児。上顎左側第一大臼歯の摂食時の違和感を主訴として来院した。1か月前から自覚していたが、痛みがないためそのま…
A問題 第81問
10 歳の女児。上顎左側第一大臼歯の摂食時の違和感を主訴として来院した。1か月前から自覚していたが、痛みがないためそのままにしていたという。誘発痛はなく歯髄電気診に生活反応を示した。検査の結果、従来型グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 28A)とエックス線画像(別冊No. 28B)を別に示す。窩洞形態で正しいのはどれか。1 つ選べ。
- (1)起始点の付与
- (2)咬頭隆線の保存
- (3)窩底部凹凸の整理
- (4)アンダーカットの付与
- (5)ラウンドベベルの付与
正答 (2)
正答は (2)。咬頭隆線の保存です。
【見るところ】
口腔内写真(28A)では、上顎左側第一大臼歯の咬合面の中央の小窩に、褐色の小さな齲窩があります。エックス線画像(28B)では、齲蝕は象牙質に及んでいますが、歯髄には達していないと読めます。
小さな咬合面の齲蝕を、従来型グラスアイオノマーセメントで修復します。グラスアイオノマーセメントは歯質と化学的に接着するので、保持のための削除は要りません。齲蝕だけを取り除き、健全な歯質、とくに咬合力を受け止める咬頭や隆線(斜走隆線など)はできるだけ残します(MI:最小限の侵襲)。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 起始点の付与 インレー窩洞などで、窩洞形成の出発点(便宜形態)として扱うもの。この修復で正しい形態ではない 誤り
(3) 窩底部凹凸の整理 感染歯質を除いた後の凹凸は、セメントで埋めればよく、健全な歯質を削って平らにする必要はない 誤り
(4) アンダーカットの付与 接着するので機械的な保持は要らない 誤り
(5) ラウンドベベルの付与 セメントは縁が薄いと欠けやすく、窩縁はバットジョイントにする 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問81(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「A問題」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 第75問51 歳の女性。下顎右側小臼歯部の歯肉の出血と違和感を主訴として来院した。3 か月前から
- 2024年(令和6年) 第13問神経と障害時に生じる病態の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
- 2024年(令和6年) 第42問74 歳の男性。咀嚼時の上顎全部床義歯による疼痛を主訴として来院した。使用中の義歯は1
- 2024年(令和6年) 第76問顔面神経の末梢枝と損傷時の症状の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第16問放射線によって誘発されるもののうち、確定的影響〈組織反応〉はどれか。1 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第45問10 歳の男児。上顎右側乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。先天性肺動脈狭窄症と肺高血圧
スポンサーリンク


