腸の薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第78問
腸の薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 防虫剤・殺鼠剤を誤って飲んだ場合、腸内容物のすみやかな体外への排除のためヒマシ油を使う。b センナが配合された瀉下薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける。c 腸内で溶けるようにコーティングされている薬は、服用前後1時間以内に制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取をしても胃内で溶け出すことはない。d マグネシウムを含む成分は、一般に消化管からの吸収は少ないとされているため、腎臓病の診断を受けた人が使用しても副作用はおこらない。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)だけです。
【(a)が誤り ―― ヒマシ油を使ってはいけない場面です】
ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が小腸を刺激することで瀉下作用をもたらします。しかし、脂溶性の物質による中毒の場合には、かえってその物質を腸から吸収させてしまうため、使用を避けなければなりません。
ヒマシ油を使ってはいけない場合 …… 防虫剤や殺鼠剤(ナフタレン、リン等)を誤飲したとき
その他の禁忌 …… 妊婦、授乳婦、3歳未満の乳幼児、激しい腹痛や悪心・嘔吐のあるとき
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授乳婦が避けるのは、母乳に移行して乳児に下痢を引き起こすおそれがあるためです。
【(b)正しい ―― センナと妊婦】
センナやセンノシド、ダイオウなどの大腸刺激性瀉下成分は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要があります。また、これらの成分は乳汁中に移行しますので、授乳婦では乳児に下痢が生じるおそれがあります。
【(c)が誤り ―― 胃内で溶け出すことがあります】
腸内で溶けるようにコーティングされている腸溶性製剤は、胃内がアルカリ性に傾くと、胃で溶け出してしまいます。そのため、服用前後1時間以内に制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取は避けることとされています。ビサコジルを配合した腸溶性の錠剤で特に問題になります。「溶け出すことはない」という記述は誤りです。
【(d)が誤り ―― 腎臓病では高マグネシウム血症のおそれ】
マグネシウムを含む成分は、一般に消化管からの吸収は少ないとされていますが、一部は吸収されて腎臓から排泄されます。そのため、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じるおそれがあり、使用前に相談が必要です。「副作用はおこらない」という言い切りが誤りです。
マグネシウムを含む成分 …… 腎臓病の人は注意(高マグネシウム血症)
ナトリウムを含む成分 …… 高血圧、心臓病、腎臓病の人は注意
カルシウム、アルミニウムを含む成分 …… 止瀉作用も示すため便秘に注意
出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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