腸の不調及び薬が症状を抑える仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第77問

腸の不調及び薬が症状を抑える仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 腸内細菌の活動によって生じる物質や腸内細菌自体及びその死骸が、便通や糞便の質に影響を与える。b 止瀉薬には、腸管を直接刺激するものや、糞便のかさや水分量を増すものがある。c 瀉下薬は、腸管内の環境を整えて腸に対する悪影響を減らすことによる効果が期待され、下痢、食あたりに用いられている。d 腸の働きは自律神経系により制御されているため、腸以外の病気等が自律神経系を介して腸の働きに異常を生じさせる場合がある。

正答 (5)
正答は (5)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。 【(a)正しい ―― 腸内細菌と便通】 腸内細菌の活動によって生じる物質や、腸内細菌自体およびその死骸が、便通や糞便の質に影響を与えます。整腸薬にビフィズス菌や乳酸菌(生菌成分)が配合されるのは、腸内細菌のバランスを整えるためです。 【(b)が誤り ―― 瀉下薬の説明になっています】 腸管を直接刺激するものや、糞便のかさや水分量を増すものは、いずれも瀉下薬(下剤)の働きです。 大腸刺激性瀉下成分 …… センナ、センノシド、ダイオウ、ビサコジル、ピコスルファートナトリウム
解説の続きをみる続きを閉じる
小腸刺激性瀉下成分 …… ヒマシ油 無機塩類 …… 酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム等。腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増す 膨潤性瀉下成分 …… カルメロースナトリウム等。糞便のかさを増して柔らかくする ジオクチルソジウムスルホサクシネート …… 糞便に水分を浸透しやすくする 一方、止瀉薬は下痢を止める薬で、収斂成分(タンニン酸アルブミン、次没食子酸ビスマス等)、腸運動抑制成分(ロペラミド塩酸塩)、吸着成分(天然ケイ酸アルミニウム等)などが配合されます。止瀉と瀉下、名前が似ているうえに働きは正反対ですので、文字の意味から整理しておいてください。「瀉」は下すこと、「止瀉」はそれを止めることです。 【(c)が誤り ―― これも逆です】 腸管内の環境を整えて腸に対する悪影響を減らすことによる効果が期待され、下痢や食あたりに用いられるのは整腸薬や止瀉薬の働きです。瀉下薬は便秘に用いるものであり、下痢や食あたりに用いるものではありません。 【(d)正しい ―― 自律神経と腸】 腸の働きは自律神経系により制御されています。そのため、腸以外の病気等が自律神経系を介して腸の働きに異常を生じさせる場合があります。緊張すると下痢をする、といった経験を思い出すと理解しやすいはずです。

出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛媛県の見解ではありません。内容について、愛媛県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「主な医薬品とその作用」のほかの問題

  1. 令和5年度 第97問消毒薬及びその成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  2. 令和6年度 第83問婦人薬の適用対象となる体質・症状及び配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせ
  3. 令和7年度 第69問口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはど
  4. 令和7年度 第95問漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  5. 令和4年度 第81問痔の薬の配合成分とその配合目的に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  6. 令和5年度 第67問鎮咳去痰薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク