医薬品と食品との飲み合わせに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第8問
医薬品と食品との飲み合わせに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、その結果、アセトアミノフェンの薬効が増強することがある。b 医薬品の代謝によって産生する物質(代謝産物)には薬効があるものがある。c 食品として流通しているハーブ等の場合は、医薬品と一緒に摂取しても、医薬品の効き目に影響しない。d 外用薬は、食品によってその作用に影響を受けることはない。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)だけです。
【(a)が誤り ―― 薬効は「減弱」します】
酒類をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、その結果、アセトアミノフェンなどは通常よりも速く代謝されます。体内から医薬品が速く消失するため、十分な薬効が得られなくなる(薬効が減弱する)ことがあります。設問は「増強する」としている点が誤りです。
【ただし肝臓には悪い】
方向を取り違えないよう、次の二つを分けて覚えてください。
薬効 …… 代謝が速くなるので弱くなる
肝臓への負担 …… 肝毒性のある代謝物が増え、肝障害のリスクは高まる
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「効かないのに肝臓には悪い」という、一見矛盾するようで実は両立する関係です。
【(b)正しい ―― 代謝産物にも薬効があるものがあります】
医薬品の代謝によって産生する物質(代謝産物)には、薬効があるものがあります。代謝は「薬を壊す過程」とだけ理解すると誤りで、代謝されて初めて活性を持つ成分もあります。たとえば、セトラキサート塩酸塩は体内で代謝されてトラネキサム酸を生じます。
【(c)が誤り ―― ハーブでも影響します】
食品として流通しているハーブ等であっても、医薬品と一緒に摂取すると医薬品の効き目に影響することがあります。生薬成分が配合された医薬品と、同じ生薬成分を含むハーブを合わせて摂れば、重複摂取になります。問7の(c)と同じ論点です。
【(d)が誤り ―― 外用薬も影響を受けます】
外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性があります。皮膚から吸収された成分も、最終的には肝臓で代謝されるからです。「影響を受けることはない」という全否定が誤りです。
【カフェインの重複にも注意】
かぜ薬とコーヒー、眠気防止薬と栄養ドリンクといった組み合わせでは、カフェインが重複して過剰摂取になります。医薬品だけでなく、食品に含まれる成分との重複にも目を向けてください。
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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