胃腸鎮痛鎮痙薬やその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第76問
胃腸鎮痛鎮痙薬やその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。b 消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、オキセサゼインのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。c 抗コリン成分のうち、ジサイクロミン塩酸塩は、副交感神経系の働きを抑える作用が消化管に限定される。d 下痢を伴う腹痛については、下痢よりも腹痛への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる。
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(a,d)
- (4)(b,c)
- (5)(b,d)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― パパベリン塩酸塩】
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示します。抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されていません。ただし、眼圧を上昇させる作用があるため、緑内障の診断を受けた人は使用前に医師等に相談する必要があります。「抗コリン成分ではないのに緑内障に注意」という点が、この成分の引っかけどころです。
【(b)正しい ―― オキセサゼイン】
オキセサゼインは、消化管の粘膜および平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合される局所麻酔成分です。加えて、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用されます。
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注意点 …… 妊婦、15歳未満の小児では使用を避ける。安全性が確立していないため
副作用 …… 精神神経系の副作用として頭痛、眠気、めまい、脱力感が現れることがある
使用期間 …… 長期間にわたって漫然と使用しない
【(c)が誤り ―― 消化管に限定されません】
抗コリン成分は、副交感神経系の働きを抑える作用が消化管に限定されません。そのため、消化管以外の部位でも次のような副作用が現れます。
散瞳による目のかすみ、異常なまぶしさ
顔のほてり、頭痛、眠気
口渇、便秘、排尿困難
したがって、服用後は乗物や機械類の運転操作を避ける必要があり、排尿困難、緑内障、心臓病の診断を受けた人では使用前に相談が必要です。ジサイクロミン塩酸塩も例外ではありません。
【(d)が誤り ―― 下痢への対処が優先です】
下痢に伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用対象ではありません。設問は優先順位が逆になっています。
【受診を勧めるべき場合】
次のような場合には、安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用せず、医療機関の受診を勧めてください。
血便を伴う腹痛、発熱を伴う腹痛
原因不明の痛みが繰り返し現れる場合
痛みが次第に強くなる場合
嘔吐や下痢を伴う腹痛
また、下痢を伴わない腹痛については、一時的なものに限り使用することとされ、一定期間または一定回数使用しても症状の改善がみられない場合には、使用を中止して医療機関を受診する必要があります。
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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