浣腸薬及び駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第77問

浣腸薬及び駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧上昇を生じる場合がある。b 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、炭酸水素ナトリウムが直腸内で分解され、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す。c 駆虫薬は、腸管内の寄生虫を駆除するために用いられ、一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、条虫と蟯虫である。d パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされている。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(d)だけです。 【(a)が誤り ―― 血圧は「低下」します】 グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて立ちくらみの症状が現れるとの報告があります。そのため、高齢者や、心臓病の診断を受けた人では使用前に相談が必要です。「血圧上昇」としている点が誤りです。 【グリセリン浣腸のその他の注意】 痔出血の症状がある人 …… グリセリンが傷口から血管内に入り、赤血球の破壊(溶血)や、腎不全を起こすおそれ 妊婦または妊娠していると思われる女性 …… 腸管の蠕動運動が亢進し、流産・早産を誘発するおそれ
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乳幼児 …… 安易な使用を避ける 【浣腸薬全般の注意】 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性が低下して効果が弱くなるため、連用しないこととされています。また、便意が強まるまでしばらく我慢すること、冷たいまま使用すると不快感を生じるため人肌程度に温めておくこと、半量等を使用した場合、残量を再利用しないことも押さえておいてください。 【(b)が誤り ―― 炭酸ガスの気泡による刺激です】 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することにより直腸を刺激することで排便を促します。浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込むのは、グリセリンやソルビトールの作用です。仕組みが入れ替わっています。なお、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがあります。 【(c)が誤り ―― 「条虫」ではなく「回虫」です】 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫です。条虫(サナダムシ)は対象外で、医療機関での治療が必要になります。 回虫 …… 孵化した幼虫が腸管壁から体内に入り、肺に達した後に再び小腸に戻るという複雑な生活環を持つ。 そのため、腹痛や下痢、栄養障害等のほか、呼吸器等にも障害を引き起こすことがある 蟯虫 …… 肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門付近の痒みを引き起こし、その刺激で不眠や神経症を生じることがある 【(d)正しい ―― パモ酸ピルビニウム】 パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされています。 特徴 …… 赤い色素であり、服用後に糞便が赤く着色することがある 吸収 …… 水に溶けにくく、消化管からの吸収は少ないとされているが、脂質に溶けやすいため、ヒマシ油や脂肪分の多い食事との摂取は避ける

出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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