殺虫剤の配合成分とその作用機序に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第98問

殺虫剤の配合成分とその作用機序に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。【配合成分】 【作用機序】a ジクロルボス ― アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して働きを阻害するb ペルメトリン ― 直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害するc プロポクスル ― アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して働きを阻害するd ピリプロキシフェン ― 神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)ジクロルボス ―― 有機リン系 正しい】 ジクロルボスは有機リン系殺虫成分で、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して働きを阻害します。アセチルコリンが分解されなくなることで、神経の興奮が続き、殺虫作用を示します。 有機リン系の例 …… ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、フェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホス ヒトへの影響 …… 高濃度または多量に曝露した場合には、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある
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【(b)が誤り ―― ペルメトリンはピレスロイド系です】 ペルメトリンはピレスロイド系殺虫成分で、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害します。除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに分解されて残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられています。 ピレスロイド系の例 …… ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリン フェノトリン …… 殺虫成分で唯一、シラミの駆除を目的として人体に直接適用される 【(c)プロポクスル ―― カーバメイト系 正しい】 プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分で、アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して働きを阻害します。有機リン系が不可逆的であるのに対し、カーバメイト系とオキサジアゾール系は可逆的です。この「可逆・不可逆」の違いが最も問われます。 カーバメイト系 …… プロポクスル オキサジアゾール系 …… メトキサジアゾン 注意 …… 一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低いとされるが、高濃度または多量に曝露した場合には、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳や呼吸困難等の症状が現れる 【(d)が誤り ―― ピリプロキシフェンは昆虫成長阻害成分です】 ピリプロキシフェンは昆虫成長阻害成分で、直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害します。メトプレンも同じ働きを持ちます。ただし、幼虫が十分成長して蛹になるのを抑えているため、蛹にならずに成虫になる不完全変態の昆虫(シラミ、トコジラミ等)や成虫には効果がありません。この点も併せて押さえてください。 【その他の殺虫成分】 メトキサジアゾン …… オキサジアゾール系。可逆的に阻害 ジフルベンズロン …… 昆虫成長阻害成分。 脱皮時の新しい外殻の形成を阻害して、幼虫の生育を抑える プロペタンホス …… 有機リン系 オルトジクロロベンゼン …… 有機塩素系。 ウジ、ボウフラの防除 ディート …… 忌避成分。 生後6か月未満の乳児には使用を避ける。 6か月以上12歳未満は、1日の使用限度が定められている

出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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