クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第19問

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。b CJDは、細菌でもウイルスでもないリン脂質の一種であるプリオンが原因とされた。c CJDの症状としては、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れる。d CJD訴訟の和解の後に、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。

正答 (3)
正答は (3)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。 【(a)正しい ―― 汚染の経緯】 ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生しました。プリオンは通常の処理では不活化されにくいため、処理が不十分だと感染が起こります。 【(b)が誤り ―― 「リン脂質」ではなく「タンパク質」です】 CJDは、細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種であるプリオンが原因とされています。「リン脂質の一種」という記述が誤りです。プリオンは、感染性を持つ異常なタンパク質で、脳の組織に感染して次第に神経細胞を変性させると考えられています。
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【(c)が誤り ―― スモンの症状です】 初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れるのは、スモン(亜急性脊髄視神経症)の症状です。CJDの症状は、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病です。二つの薬害の症状を入れ替えた出題です。 スモン …… 腹痛・下痢 → 下半身の痺れ、歩行困難 → 視覚障害 CJD …… 認知症に類似した症状が現れ、死に至る 【(d)正しい ―― 和解後の施策】 CJD訴訟は、大津地裁および東京地裁で提訴され、2002年に和解が成立しました。この和解の後に、2002年に行われた薬事法改正に伴い、生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされました。 【被告と対象】 CJD訴訟は、国、輸入販売業者および製造業者を被告として提訴されました。国、製薬企業、そして輸入販売業者という三者が被告になっている点も、他の訴訟との違いとして問われることがあります。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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