亜急性脊髄視神経症(スモン)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第20問

亜急性脊髄視神経症(スモン)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a スモンの原因となったキノホルム製剤には、一般用医薬品として販売されていた製品もある。b キノホルム製剤は、我が国では現在、アメーバ赤痢への使用に限定して販売されている。c スモン患者に対する施策や救済制度として、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、重症患者に対する介護事業等が講じられている。d スモン訴訟を契機として、医薬品副作用モニター制度が創設された。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)正しい ―― 一般用医薬品としても販売されていました】 スモンの原因となったキノホルム製剤には、一般用医薬品として販売されていた製品もあります。サリドマイドと同様、医師の処方によらずに手に入ったことが被害の拡大につながりました。 【スモンの症状】 キノホルム製剤は整腸剤として販売されていました。症状の順序は次のとおりです。 初期症状 …… 腹部の膨満感から 激しい腹痛を伴う下痢 その後 …… 下半身の痺れや脱力、歩行困難
解説の続きをみる続きを閉じる
重症例 …… 視覚障害から失明に至ることもある 腸の薬を飲んで神経の病気になった、という意外性がこの薬害の特徴です。 【(b)が誤り ―― 販売は停止されています】 1970年8月にスモンの原因はキノホルムであるとの説が発表され、同年9月にキノホルム製剤の販売が停止されました。現在、我が国ではアメーバ赤痢への使用に限定して販売されているということはありません。過去の経過を問う設問ですが、「現在も限定的に販売されている」という言い方は事実に合いません。 【(c)正しい ―― 施策と救済】 スモン患者に対する施策や救済制度として、次のものが講じられています。 施術費及び医療費の自己負担分の公費負担 重症患者に対する介護事業 治療研究施設の整備 治療法の開発調査研究の推進 世帯更生資金貸付による生活資金の貸付 【(d)が誤り ―― 契機となった制度が違います】 スモン訴訟等を契機として創設されたのは、医薬品副作用被害救済制度(1979年)です。医薬品副作用モニター制度は、1967年3月に、サリドマイド薬害事件を契機として発足したものです。年代が逆転しています。スモン訴訟の提訴が1971年、全面和解が1979年ですから、1967年に始まった制度の契機にはなり得ません。年代の前後関係で判断できる選択肢です。 【スモン訴訟の経過】 1971年に国および製薬企業を被告として提訴され、1977年10月に東京地裁で和解が成立して以来、1979年9月に全面和解が成立しました。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛媛県の見解ではありません。内容について、愛媛県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「医薬品に共通する特性と基本的な知識」のほかの問題

  1. 令和3年度 第20問クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
  2. 令和4年度 第13問医療機関で治療を受けている人の医薬品使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれ
  3. 令和6年度 第6問医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  4. 令和6年度 第19問HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  5. 令和7年度 第12問プラセボ効果(偽薬効果)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正し
  6. 令和3年度 第5問医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク