次の記述は、腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第33問

次の記述は、腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。a タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。b アクリノールは、抗菌作用を期待して用いられる。c 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増す作用がある。d センナから抽出された成分であるセンノシドは、小腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)と(c)です。 【(a)が誤り ―― 牛乳アレルギーはタンニン酸アルブミン】 牛乳にアレルギーがある人が使用を避ける必要があるのは、タンニン酸アルブミンです。これは牛乳に含まれる蛋白質であるカゼインから精製された成分を用いているため、牛乳アレルギーのある人ではアレルギー症状を招くおそれがあります。タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸とベルベリンの化合物で、牛乳由来の成分ではありません。  タンニン酸アルブミン …… 収斂成分。乳製品(カゼイン)由来。牛乳アレルギー注意
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 タンニン酸ベルベリン …… 腸内で加水分解され、  タンニン酸の収斂作用とベルベリンの抗菌作用を示す 【(b)正しい ―― アクリノールは抗菌成分】 アクリノールは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、腸内殺菌成分(抗菌作用)として用いられます。外用では化膿した傷の消毒にも使われる成分です。なお、腸内殺菌成分は下痢の症状がない状態で、または下痢の予防目的で服用すべきものではありません。腸内細菌のバランスを崩すおそれがあるためです。 【(c)正しい ―― 酸化マグネシウムは浸透圧で効かせる】 酸化マグネシウムは無機塩類の瀉下成分で、腸内容物の浸透圧を高めることによって、腸管内へ水分を引き込み、糞便中の水分量を増して柔らかくします。腸を直接刺激するのではなく、物理的に便を軟らかくするしくみです。  注意点  腎臓病の診断を受けた人では、マグネシウムが体内に貯留しやすく、  高マグネシウム血症を生じるおそれがあるため、使用前に相談が必要 【(d)が誤り ―― センノシドが刺激するのは「大腸」】 センナから抽出されたセンノシドは、大腸刺激性瀉下成分です。腸内細菌によって分解され、その生成物が大腸を刺激して排便を促します。「小腸を刺激して」としている点が誤りです。  小腸を刺激するのはヒマシ油。  小腸でリパーゼの働きによって分解され、その分解物が小腸を刺激する  大腸を刺激するのはセンナ、センノシド、ダイオウ、ビサコジル、  ピコスルファートナトリウム ヒマシ油は作用が強いため、激しい腹痛や悪心・嘔吐の症状がある人、妊婦、3歳未満の乳幼児では使用を避けます。また、防虫剤や殺鼠剤を誤飲した場合のような脂溶性の物質による中毒には、その吸収を早めてしまうため使用してはいけません。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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