末梢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第68問

末梢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 末梢神経系は、その機能に着目して、体性神経系と自律神経系に分類される。b 副交感神経系は、体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。c 通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器を制御している。d 副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。

正答 (2)
正答は (2)。(a)(b)(c)が正しく、(d)が誤りです。 【(a)正しい ―― 末梢神経系の分類】 末梢神経系は、その機能に着目して、体性神経系と自律神経系に分類されます。  体性神経系 …… 随意運動、知覚等を担う。意識的にコントロールできる  自律神経系 …… 消化管の運動や血液の循環等、  生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う 【(b)正しい ―― 副交感神経系の役割】 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなり、副交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働きます。逆に交感神経系は、体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した状態になるよう働きます。
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【(c)正しい ―― 拮抗して働く】 通常、交感神経系と副交感神経系は互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器(自律神経系によって制御される器官・組織)を制御しています。 【(d)が誤り ―― 副交感神経はアセチルコリン】 副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンです。ノルアドレナリンを放出するのは交感神経の節後線維です。  交感神経 …… ノルアドレナリン  副交感神経 …… アセチルコリン  ただし例外として、汗腺(エクリン腺)を支配する交感神経の節後線維では、  例外的にアセチルコリンが伝達物質として放出される この例外は繰り返し出題されます。なお、アポクリン腺(腋窩などの汗腺)を支配する交感神経の伝達物質はノルアドレナリンです。 【効果器ごとの反応をまとめて覚える】  目 …… 交感神経で瞳孔散大、副交感神経で瞳孔収縮  唾液腺 …… 交感神経で少量の粘性の高い唾液、副交感神経で唾液分泌亢進  心臓 …… 交感神経で心拍数増加、副交感神経で心拍数減少  気管、気管支 …… 交感神経で拡張、副交感神経で収縮  胃 …… 交感神経で血管の収縮、副交感神経で胃液分泌亢進  腸 …… 交感神経で運動低下、副交感神経で運動亢進  膀胱 …… 交感神経で排尿筋の弛緩(排尿抑制)、  副交感神経で排尿筋の収縮(排尿促進)  肝臓 …… 交感神経でグリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)、  副交感神経でグリコーゲンの合成 抗コリン成分で口渇、便秘、排尿困難、眼圧上昇が起こる理由は、この表をたどれば自然に理解できます。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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