骨格系及び筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第69問
骨格系及び筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 骨には運動機能があり、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する。b 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。c 平滑筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様が見えるので横紋筋とも呼ばれる。d 平滑筋と心筋は、意識的にコントロールできない不随意筋である。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。(a)(b)(d)が正しく、(c)が誤りです。
【(a)正しい ―― 骨の役割】
骨には運動機能があり、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する役割を担っています。
骨の五つの機能
身体各部の支持機能 …… 頭部や内臓を支える
臓器保護機能 …… 骨格内に臓器を収め、保護する
運動機能 …… 骨格筋の収縮を運動に転換する
造血機能 …… 骨髄で赤血球、白血球、血小板を産生する
貯蔵機能 …… カルシウムやリン等の無機質を蓄える
造血機能については、すべての骨の骨髄で行われるわけではなく、主として胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、大腿骨などの骨髄が担っている点も押さえておきましょう。
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【(b)正しい ―― 骨は生きた組織です】
骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われています。これを骨の新陳代謝といいます。骨吸収と骨形成のバランスが取れることで、骨の新陳代謝が行われ、一定の骨密度が保たれます。
【(c)が誤り ―― 横紋があるのは骨格筋と心筋】
筋線維を顕微鏡で観察したときに横縞模様(横紋)が見えるのは、骨格筋と心筋です。これらを横紋筋といいます。平滑筋には横紋がありません。
三つの筋組織を整理する
骨格筋 …… 横紋筋。随意筋(体性神経系に支配される)。
収縮力が強いが疲労しやすい。関節を動かす
平滑筋 …… 横紋がない。不随意筋(自律神経系に支配される)。
消化管壁、血管壁、膀胱等に分布。骨格筋に比べて弱い力で持続的に収縮する
心筋 …… 横紋筋だが不随意筋。
心臓壁を構成する。強い収縮力と持久力を兼ね備えている
心筋は「横紋筋であって不随意筋」という点が、この分野で最も狙われる箇所です。
【(d)正しい ―― 不随意筋】
平滑筋と心筋は、意識的にコントロールできない不随意筋です。随意筋であるのは骨格筋だけです。
【関連する知識】
骨格筋の疲労は、グリコーゲンの代謝に伴って乳酸が蓄積し、筋組織の収縮性が低下する現象です。滋養強壮保健薬のアスパラギン酸ナトリウムが「乳酸の分解を促す」とされるのは、この仕組みに対応しています。
出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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