中枢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第70問

中枢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 中枢神経系は、脳と脊椎から構成される。b 脳は細胞同士の複雑かつ活発な働きにより、全身の約25%のブドウ糖を消費する。c 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低い。d 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。

正答 (3)
正答は (3)。(b)(d)が正しく、(a)(c)が誤りです。 【(a)が誤り ―― 「脊椎」ではなく「脊髄」】 中枢神経系は、脳と脊髄から構成されます。脊椎は背骨のことであり、骨の名称です。一字違いですが意味は大きく異なりますので、落ち着いて読み分けてください。  脊髄 …… 脊椎の中にある神経の束。  脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部を脳を介さずに直接返す脊髄反射を担う 【(b)正しい ―― 脳の消費量】 脳には血液を通じて大量の栄養素と酸素が供給されており、脳のエネルギー消費量は全身の約20パーセント、ブドウ糖の消費量は全身の約25パーセント、血液の循環量は心拍出量の約15パーセントとされています。本肢の「ブドウ糖は約25パーセント」は正しい記述です。
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 数値をまとめて覚える  血液 …… 心拍出量の約15パーセント  酸素(エネルギー) …… 全身の約20パーセント  ブドウ糖 …… 全身の約25パーセント 「15、20、25」と上がっていく順に、血液、酸素、ブドウ糖と並べて覚えると取り違えません。 【(c)が誤り ―― 選択性は「高い」】 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織へ移行できる物質は限られています。この仕組みを血液脳関門といいます。本肢は「低い」としているので誤りです。  注意点  小児では血液脳関門が未発達であるため、  循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい この点は第一章の「小児への配慮」と直結しますので、あわせて押さえてください。 【(d)正しい ―― 延髄の働き】 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等があります。延髄は、多くの生体の機能を制御する部位であり、脳の下部に位置して脊髄と接続しています。  第三章とのつながり鎮咳成分が作用するのは延髄の咳嗽中枢  制吐成分が作用するのは延髄の嘔吐中枢  ジャコウが刺激するのは呼吸中枢 延髄という一語が出てきたら、「生命維持に関わる中枢が集まっている場所」と反応できるようにしておきましょう。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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