抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第26問

抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。b 小児に使用しても副作用が生じる恐れはない。c 慢性的な睡眠障害の人を対象とするものではない。d 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、一度目覚めた後であれば、眠気やだるさを感じても、自動車の運転を避ける必要はない。

正答 (2)
正答は (2)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)誤です。 【(a)正しい ―― 眠気が起こる仕組み】 ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関わる部位で、覚醒の維持や調節を行う働きを担っています。 したがって、抗ヒスタミン成分によって脳内におけるヒスタミン刺激を低下させると、眠気が促されます。 もともと、抗ヒスタミン成分の眠気は副作用として扱われるものですが、それを逆に主作用として利用したのが、ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)です。 【(b)が誤り ―― 小児では副作用が生じる】
解説の続きをみる続きを閉じる
抗ヒスタミン成分は、小児では中枢が未発達であるため、神経過敏や興奮を起こすことがあります。 とくに、15歳未満の小児では、そうした副作用が起きやすいため、ジフェンヒドラミン塩酸塩を含有する睡眠改善薬は使用を避けることとされています。 「副作用が生じる恐れはない」という言い切りが誤りです。 【(c)正しい ―― 慢性的な不眠は対象外】 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものです。 慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではありません。 そうした人には、医療機関の受診を勧めるのが正しい対応です。背後にうつ病などの疾患が隠れていることもあるためです。 【(d)が誤り ―― 翌日まで眠気が残ることがある】 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用した後は、一度目覚めた後であっても、眠気やだるさを感じるときには、自動車の運転等を避ける必要があります。 これは、成分の作用が翌日まで持続することがあるためです。「持ち越し効果」と呼ばれる現象で、本人は目が覚めているつもりでも、注意力や判断力が低下しているおそれがあります。 「一度目覚めたから大丈夫」という考え方は危険です。 【妊婦への注意】 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬を使用してはいけません。 理由は、妊娠に伴う不眠は、女性ホルモンなどの生理的変化によるものであり、睡眠改善薬の適用対象ではないためです。「相談すること」ではなく「してはいけないこと」である点に注意してください。 【その他の注意】  服用時には飲酒を避ける(鎮静効果が増強されるおそれ)  目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状、   判断力の低下等が起きることがある  入眠障害、熟眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などの   一時的な症状に用いる

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「主な医薬品とその作用」のほかの問題

  1. 令和元年度 第46問点眼薬を使用する際の注意点に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
  2. 令和3年度 第53問一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
  3. 令和4年度 第59問殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
  4. 令和6年度 第25問解熱鎮痛薬(生薬成分を除く。)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを
  5. 令和7年度 第31問口腔咽喉薬及び含嗽薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
  6. 令和8年度 第37問浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク