胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第34問
胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜を保護する作用もある。b 乾燥酵母やカルニチン塩化物は、健胃成分として配合される場合がある。c アルジオキサやスクラルファートは、健胃成分である。d ピレンゼピン塩酸塩は、ノルアドレナリンの働きを抑える。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― メタケイ酸アルミン酸マグネシウム】
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸を中和する制酸作用のほか、胃粘膜を保護する作用も併せもつ成分です。
一つの成分で二つの働きをする、という点が問われます。なお、アルミニウムを含むため、透析療法を受けている人は使用を避けることとされています。
【(b)正しい ―― 乾燥酵母とカルニチン塩化物】
乾燥酵母とカルニチン塩化物は、いずれも健胃成分として配合される場合があります。
乾燥酵母 …… 胃腸の働きに必要な栄養素(ビタミン、
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ミネラル、アミノ酸)を補給することにより胃の働きを高める
カルニチン塩化物 …… 胃液分泌を促し、胃の運動を高め、
胃壁の血行を促進する作用があるとされる。
胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して用いられる
健胃成分には、オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタンのような苦味によるものや、ケイヒ、コウボク、ショウキョウ、チョウジ、ウイキョウのような香りによるもののほか、こうした栄養補給型のものもある、と整理しておきましょう。
【(c)が誤り ―― 胃粘膜保護・修復成分である】
アルジオキサとスクラルファートは、健胃成分ではなく、胃粘膜保護・修復成分です。
胃粘膜保護・修復成分を挙げます。
アルジオキサ(アラントインと水酸化アルミニウムの複合体)
スクラルファート
ゲファルナート、ソファルコン、テプレノン
セトラキサート塩酸塩
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)
銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム
このうちアルジオキサとスクラルファートはアルミニウムを含むため、透析療法を受けている人は使用を避けることとされています。
また、セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸に代謝されるため、血栓のある人では注意が必要です。ソファルコン、テプレノンについては、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあります。
【(d)が誤り ―― 抑えるのはアセチルコリン】
ピレンゼピン塩酸塩は、アセチルコリンの働きを抑えることによって、胃液の分泌を抑える成分です。ノルアドレナリンではありません。
胃液の分泌は副交感神経によって促されます。副交感神経の伝達物質はアセチルコリンですから、それを抑えれば胃液の分泌が減る、という理屈です。
ピレンゼピン塩酸塩は、消化管以外への作用は比較的少ないとされますが、抗コリン作用はもっていますので、
排尿困難の症状がある人は症状を悪化させるおそれがある
緑内障の診断を受けた人は眼圧を上昇させるおそれがある
眠気、目のかすみ、異常な眩しさを生じることがあり、
乗物の運転操作は避ける
という注意が必要です。
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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