一般用医薬品を一定期間使用して対処した場合であっても、症状の改善がみられないときに、継続して一般用医薬品を使用することが…
主な医薬品とその作用 第38問
一般用医薬品を一定期間使用して対処した場合であっても、症状の改善がみられないときに、継続して一般用医薬品を使用することが適当でない、対象成分を含む一般用医薬品とその使用期間の関係の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。対象成分を含む一般用医薬品 使用期間a フマル酸第一鉄を含有する貧血用薬 1~3ヶ月ポリエンホスファチジルコリンを含有すb 5~6日間る高コレステロール改善薬c センソを含有する強心薬 5~6日間d ユビデカレノンを含有する循環器用薬 1~3ヶ月
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (5)
正答は (5)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)誤です。
【この設問で問われていること】
一般用医薬品には、「一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合には、医療機関を受診する」という考え方があります。その「一定期間」は薬効群ごとに異なり、数字がそのまま出題されます。
【(c)正しい ―― センソを含有する強心薬は5日から6日間】
センソ等を含有する強心薬については、5日から6日間使用して症状の改善がみられない場合には、医療機関を受診することとされています。
強心薬が対象とするのは、心臓の働きの低下によるどうき、息切れ、気つけといった症状です。これらは重大な心疾患の初期症状であることもあるため、短期間で見切りをつけて受診を勧める必要があります。「数日で判断する」という短さが、この薬効群の特徴です。
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なお、センソについては次の点もあわせて押さえてください。
ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を基原とする
微量で強い強心作用を示す
1日用量が5ミリグラムを超える医薬品は劇薬に指定されている
局所麻酔作用があるため、噛まずに服用する
通常用量でも悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある
【(a)(b)が誤り ―― 期間の目安が違う】
(a)の貧血用薬(フマル酸第一鉄等の鉄製剤)は、食生活を改善し、かつ鉄製剤の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、出血性の疾患による慢性的な血液の損失などが原因である可能性があり、一般用医薬品による対処を漫然と継続することは適当でないとされています。「1か月から3か月」は長すぎます。
(b)の高コレステロール改善薬(ポリエンホスファチジルコリン等)は、生活習慣の改善を図りつつ、しばらくの間(1か月から3か月)使用を続けてもなお検査値に改善がみられない時には、いったん使用を中止して医師の診療を受けるなどの対応が必要とされています。血中のコレステロール値という検査値の変化を待つものですから、「5日から6日間」は短すぎます。
なお、貧血用薬については、貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することは適当でない、という点もあわせて押さえておいてください。
【(d)が誤り ―― ユビデカレノンは2週間位】
ユビデカレノン(別名コエンザイムQ10)を含有する循環器用薬は、2週間位使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の病気が原因である可能性も考えられ、漫然と使用を継続することは適当でないとされています。「1か月から3か月」は長すぎます。
ユビデカレノンについて押さえておくべき点を挙げます。
肝臓や心臓等の臓器に多く存在し、
エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける
摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に
ビタミンB群とともに働く
心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって
血液循環を改善する
軽度な心疾患により、日常生活の身体活動を少し超えたときに
動悸、息切れ、むくみの症状が現れる人に用いられる
小児における心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状に
15歳未満の小児向けの製品はない
胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹、痒みが
現れることがある
【この分野の学び方】
この設問に出てくる期間の目安を並べておきます。
センソ等を含有する強心薬 …… 5日から6日間
ユビデカレノンを含有する循環器用薬 …… 2週間位
貧血用薬(鉄製剤) …… 2週間程度
高コレステロール改善薬 …… 1か月から3か月
検査値の変化を待つ高コレステロール改善薬だけが月単位、と押さえたうえで、最後は各製品の添付文書で実際の記載を確認する習慣をつけてください。
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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