口内炎及び歯痛・歯槽膿漏に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第51問
口内炎及び歯痛・歯槽膿漏に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染や医薬品の副作用が原因となって生じる場合がある。b 漢方処方製剤である茵蔯蒿湯は、口内炎治療に用いられる場合がある。c 歯槽膿漏は、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものである。d 歯痛薬は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品であり、齲蝕自体を修復する作用はない。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。(a)から(d)まで、すべて正しい記述です。
【(a)正しい ―― 口内炎の原因】
口内炎は、次のような原因によって生じます。
偏った栄養摂取
ストレスや睡眠不足
唾液分泌の低下、口腔内の不衛生
疱疹ウイルスの口腔内感染
医薬品の副作用
とくに、医薬品の副作用として生じる場合がある点は重要です。重篤な副作用である皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)では、口内炎のような粘膜のただれが初期症状として現れることがあります。
【(b)正しい ―― 茵蔯蒿湯は口内炎にも用いる】
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茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で、口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされます。
口内炎に用いられる漢方処方製剤として挙げられています。ダイオウを含み、カンゾウを含みません。体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きで、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなります。
「蕁麻疹にも口内炎にも使う」という、やや珍しい組合せの処方ですので、そのまま覚えてしまってください。
【(c)正しい ―― 歯槽膿漏の定義】
歯槽膿漏(歯周炎)は、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものです。
歯と歯ぐきの病気を、進行の順に整理します。
歯肉炎 …… 歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に
歯垢(プラーク)が溜まり、歯肉が炎症を起こして腫れたり出血したりする。歯周組織の破壊は歯肉に限られる
歯周炎(歯槽膿漏) …… 炎症が歯周組織全体に広がり、
歯槽骨が吸収されて歯がぐらつく。
膿がにじみ出て、口臭を伴う
歯痛とは別物である点に注意してください。歯痛の多くは、歯の齲蝕(むし歯)とそれに伴う歯髄炎によるものです。
【(d)正しい ―― 歯痛薬は齲蝕を治さない】
歯痛薬(外用)は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品であり、齲蝕自体を修復する作用はありません。
あくまで歯科診療を受けるまでのつなぎです。痛みが治まったからといって放置すれば、齲蝕は進行します。基本的には早めに歯科診療を受けることが望ましい、と伝えるのが正しい対応です。
【歯痛薬に配合される主な成分】
局所麻酔成分 …… アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、
テーカイン
殺菌消毒成分 …… フェノール、歯科用フェノールカンフル、
オイゲノール、セチルピリジニウム塩化物
生薬成分 …… サンシシ(山梔子)(抗炎症作用を期待)
【口内炎用薬の成分】
抗炎症成分 …… グリチルレチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)
ステロイド性抗炎症成分 …… トリアムシノロンアセトニド。
長期連用を避ける
組織修復成分 …… アラントイン
殺菌消毒成分 …… セチルピリジニウム塩化物、
クロルヘキシジン塩酸塩、アクリノール、ポビドンヨード
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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