外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第50問

外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。b 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層である。c メラノサイトが活性化されると、メラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして沈着する。d 汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じる。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(c)と(d)です。 【(a)が誤り ―― ケラチンとセラミドが逆】 正しくは、角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミドを主成分とする細胞間脂質で構成されています。設問は2つの成分が入れ替わっています。 ケラチン  角質細胞そのものをつくるタンパク質。毛や爪の成分でもある セラミド  角質細胞のすき間を埋める脂質 化粧品の広告でセラミドが「うるおいを保つ」と言われるのは、この細胞間脂質としての役割によるものです。角質層は、皮膚のバリア機能を担っていて、体内の水分が体外に蒸発しないように、また、体外から異物が侵入するのを妨げています。
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【(b)が誤り ―― これは真皮の説明】 「線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層」というのは、真皮の説明です。表皮ではありません。 表皮  最も外側にあり、角質層を含む。角化した細胞が積み重なっている 真皮  線維芽細胞と線維性タンパク質(コラーゲン等)からなる結合組織。毛細血管や知覚神経の末端が通る 皮下組織 脂肪細胞が多く集まり、衝撃の緩和や体熱の保持に役立つ 表皮には通常は血管が通っていないのに対し、真皮には毛細血管が通っている、という違いも問われます。 【(c)正しい ―― メラノサイトとシミ】 表皮の最下層にあるメラノサイト(色素細胞)でつくられるメラニン色素は、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割を担っています。 過度に紫外線にさらされるなどでメラノサイトが活性化されると、メラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして沈着します。日やけによるシミ・そばかすを「防ぐ」化粧品の話ともつながります。 【(d)正しい ―― 2種類の汗腺と発汗】 汗腺には2種類あります。 エクリン腺  全身の皮膚に分布する。体温調節のための発汗 アポクリン腺 腋窩(わきのした)などの毛根部に分布する。体臭に関わる 設問のとおり、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じますが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じます。 汗は体臭の元になりますが、汗そのものは無臭で、皮膚表面に存在する微生物の作用によってにおいが生じます。 【体温調節をもう少し】 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に多くの血液が流れるようになり、体外へより多くの熱を排出するとともに、汗腺から汗を分泌して、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げます。逆に体温が下がり始めると、毛細血管が収縮して血流量を減らし、放熱を抑えます。 このとき立毛筋が収縮して毛穴が隆起するのが、いわゆる鳥肌です。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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