医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第56問
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 経口液剤では、苦味やにおいが強く感じられることがあるので、小児に用いる医薬品の場合、白糖等の糖類を混ぜたシロップ剤とすることが多い。b 散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水(又はぬるま湯)を口に含んだ上で服用したり、何回かに分けて少しずつ服用するなどの工夫をするとよい。c カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。d チュアブル錠は、腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているため、口中で噛み砕いて服用してはならない。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― シロップ剤】
経口液剤では、苦味やにおいが強く感じられることがあるので、小児に用いる医薬品の場合、白糖等の糖類を混ぜたシロップ剤とすることが多いとされています。
経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴があります。
【(b)正しい ―― 散剤の飲み方】
散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水(またはぬるま湯)を口に含んだ上で服用したり、何回かに分けて少しずつ服用するなどの工夫をするとよいとされています。
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散剤や顆粒剤は、口の中に広がって歯の間に挟まったりするため、飲みにくいという難点があります。とくに顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで流し込む必要があります。
【(c)正しい ―― ゼラチンとアレルギー】
カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要です。
カプセル剤については、ほかに次の点も重要です。
カプセル剤は、水なしで服用するとカプセルの原材料であるゼラチンが喉や食道に貼り付くことがあるため、必ず適切な量の水またはぬるま湯とともに服用する
【(d)が誤り ―― チュアブル錠は噛んでよい】
チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形で、水なしでも服用できます。「噛み砕いて服用してはならない」とする設問は誤りです。
設問が述べている「腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしている」というのは、腸溶錠の説明です。
主な剤形の特徴を整理しましょう。
錠剤(内服) 一定の形状に成形された固形製剤。適切な量の水またはぬるま湯とともに飲み込む。例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない(特に腸溶錠)
口腔内崩壊錠 口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用できる。固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児、水分摂取が制限されている場合でも服用できる
チュアブル錠 口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形で、水なしでも服用できる
トローチ、ドロップ 薬効を期待する部位が口の中や喉に対するものである場合が多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する
口腔内崩壊錠は「溶ける」、チュアブル錠は「噛む」。この違いを押さえてください。
【外用剤の特徴】
軟膏剤 油性の基剤で皮膚への刺激が弱く、患部が乾燥していてもじゅくじゅくと浸潤していても使用できる
クリーム剤 油性の基剤に水分を加えたもので、患部を水で洗い流したい場合等に用いるが、皮膚への刺激が強いため、傷等への使用は避ける
外用液剤 軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいが、適用部位に直接的な刺激感等を生じる場合がある
貼付剤 適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できるが、かぶれなどを起こす場合もある
スプレー剤 手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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