泌尿器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第48問

泌尿器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 腎小体では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。b 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンKは、腎臓で活性型ビタミンKに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。c 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムと水を貯留し、塩分の排泄を促す作用がある。d 副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)が産生・分泌される。

正答 (5)
正答は (5)。d だけが正しい記述です。 【(a)が誤り ―― 再吸収は尿細管で】 腎小体(糸球体とボウマン嚢からなる)で行われるのは濾過です。血液中の老廃物が、血漿の一部とともにボウマン嚢に濾し出されて原尿となります。 原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分、そして血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収されるのは、腎小体に続く尿細管です。 ネフロン(腎臓の基本的な機能単位)は、腎小体と尿細管からなります。腎小体で濾し出し、尿細管で取り戻すという2段構えを押さえてください。 【(b)が誤り ―― 骨に関わるのはビタミンD】
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食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDが、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮します。ビタミンKではありません。 ビタミンKは血液の凝固や骨へのカルシウム定着に関わるビタミンで、腎臓で活性化されるという話ではありません。骨の形成イコールビタミンD、血液凝固イコールビタミンKと切り分けてください。 なお、腎臓は骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する働きも持っています。腎臓が悪くなると貧血になるのはこのためです。 【(c)が誤り ―― アルドステロンはナトリウムを貯留】 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分(ナトリウム)と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があります。設問はナトリウムとカリウムが入れ替わっています。 ここは偽アルドステロン症の理解にそのままつながります。偽アルドステロン症は、体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われることによって生じる病態で、むくみ、血圧上昇、手足の脱力、低カリウム血症などが現れます。グリチルリチン酸やカンゾウを含む医薬品で注意すべき副作用です。作用の向きを取り違えると、この副作用の説明までつかなくなります。 【(d)正しい ―― 副腎髄質はアドレナリン】 副腎は皮質と髄質の2層構造で、皮質では副腎皮質ホルモン(アルドステロン等)、髄質では自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌されます。 皮質と髄質でまったく違うものを作っている、という点が問われます。外側の皮質がホルモン、内側の髄質が神経伝達物質と同じ物質、と整理してください。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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